繁殖期のオオジシギ 2011年道東
 



路側帯の木製のガードレールに止まるオオジシギ。車と人には全く警戒心を示さないDNAが受け継がれている個体。

繁殖期には地上のオオジシギは見つけにくい。地上でも良く鳴くので場所が特定できる。
かなりの至近距離に感じますが実際は相当離れていることが多いのです。

 (C) Birdopia 2011

ソングポストはなんでも利用する。バラ線の上にも器用に立っている。

手入れされた芝地は餌場の適地です。一羽が降りたので近づいて見ると次々に飛び立っていった。適地には皆が集まって来る。背を低くしているのは警戒している。

 

原生花園の遊歩道には立ち入りを制限する牧柵がある。そこはソングポストとしていろいろな鳥たちが利用する。



 電柱の上にはよく止まるがドアップ画像は1-2枚で十分である。そこでロング又は広角で環境が入ると又一味違ってくる。



 

路側帯の草刈り後もよく利用されている。



 

レンズを向けたら飛び立ってしまった



 

広角で雰囲気をだしてみました。



 


青空になると高高度になってしまう。ディスプレイフライトそのものも
極めて少なくなるのです。


 フライトを終えて着地準備態勢にはいる。


 

ジッ・ジッ・ジッ・ジーッジーッジーッそしてズビヤクズビヤクズビヤク・ズビャク・ザザザザザ
ーーーーーッ・ズビャク・ズビャクと歌い続けるのです。



 

 旅の終わりに

今年もいろいろなオオジシギに出会うことができました。7月の中旬になると関東平野にオオジシギが南下してきます。鳥たちの移動と時期は北で繁殖した個体ほど早く移動を始めてそしてより遠く・南へ移動するのが一般的です。ということはカラフトなど北海道よりも北の個体群が始めに南下を始めてくるのでしょうか。オオジシギの渡りのピークは二度あり、八月の中旬そして九月の上旬という報告があるのです。北海道の個体群は八月から九月にかけて移動を始める。最初に♂の成鳥・♀の成鳥・最後は今年生まれの幼鳥という順序です。朝鮮半島でも繁殖が知られています。九州の干拓地はオオジシギが相当数通過すると地元のバーダーから聞いています。それらの個体はカラフトや朝鮮半島からの個体群なのでしょうか、はたまた本州・北海道からの個体群なのでしょうか。それらはトカラ列島・南西諸島を南下せずに大陸を南下するのでしょうか。沖縄本島でのオオジシギの観察例は少ないのでなかなか結論には至りませんが通過していることは間違いありません。極めて個体数が少ないのです。おおよそ9月の10日くらいでオオジシギの個体は通過を終えてしまうのです。そして極めて稀には10月でもぽつりと単独の通過が観られることがあるのです。本当に謎の多いオオジシギの渡りです。オオジシギプロジェクトにより日本とオーストラリアの渡りは段々分かってきました。オオジシギは本州からオーストラリアまでノンストップで一週間ほど飛び続けるのです。自然の力は偉大ですね。2022.06.04追記。
(C) Birdopia 2011
by Happy Chappy


 Golden Snipe Gallinago Aurum  キンジシギ 黄金地鴫
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