Voice or Call
(C)Birdopia Gallinavi 2011 by HappyChappy |
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ジシギの声は繁殖期のオオジシギは別にして春・秋の渡りでもそんなに多くを聴くことは難しいのです。長年、タシギ、オオジシギ以外の飛び立ちの声は図鑑などを参考にしていました。しかし、タシギとオオジシギはよく聴くから図鑑通りです。ハリオシギやチュウジシギも自分自身の耳で確かめたらどうなるかというテーマで2011,09-11の二カ月間沖縄本島でフイールド観察をしました。その結果は次の通りです。聴こえた声を文字にするのはとても難しいものです。カタカナ表記や英字表記がありますが日本人ですからカタカナ表記にしました。タシギを標準の声としたら、オオジは太く・重い声でゲッと一声が普通です。そしてチュウジシギ・識別したものは個体数が多いので外的要因で飛び立ちも何度も観察できました。ジッと一声・短音、或いはジッ・・・・間を置いてから又ジッ・ジッと鳴くこともありました。ハリオシギは個体数も少なく、見つけても至近距離からの飛び立ちは少なくてなかなか聴くことは稀な事でした。そんな中、二個体・三個体と聴いてその声を纏めると、軽い短音でクエッとかキィッというように聴こえました。飛び立ちではいろいろな条件が有りますがこれらの声は基本的には警戒音と思います。差し迫った脅威に対しての外敵への威嚇ともとれます。特に連続的な発声は警戒音・声とも考えられます。ジシギたちはどんな音・声に敏感に反応するのでしょうか。仲間のジシギの声はもとより他の鳥たちの高音で短い連続音にはとても敏感に感じています。カラス・サギなどの上空を飛ぶ声にもとても反応するのです。ジシギは基本的に防御は隠れる逃げるですから危険を如何に早く知り対応・対処するかに生き延びる全てがあるのです。トラクター、ダンプカーなどの大音響・ゴオーッ、車のバックソナー・ピッピッピッ、オートバイの音・パンパンパンパンなどいろいろあるのです。ジシギを探して見つけた、通り過ぎて慌ててバックするとそのソナー・ピッピッで100%逃げたり、隠れたりするのです。バックソナーは絶対に駄目なんです。声も識別の一つのポイントですが、これだけで種を断定するのは神様以外には居ないと思います。参考程度にして基本的なプロポーションや尾羽の観察方法をマスターしましょう。2016,03,-04南西諸島でハリオシギの飛び立ち、声、旋回着地を四回観察した。初めは参考記録としていたが、二度目三度目では確実にハリオシギと断定することができた。2016,05,14(土)追記チュウジシギの秋の渡りでギィッと濁音を聴いた。思っている以上の速度で飛び去る。2017.09.07追記。 20220.08.22追記オオジシギ幼鳥の秋の渡りではガッと前半、ジィと後半、二音では無い。これまではチュウジ的と感じていた。ガッが小さいように感じた。 | ||||||||||||||||||||||||
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声は意外にも聴きにくいものです。それはタシギなどの分かっている種を基準に声・音が濁るか否か、音は伸びるか短いか、一声、繰り返しなど注意深く耳を澄ませれば聴こえてくるものです。それを直ぐにメモして残すことです。個体差があるから種の声を一つに纏めるのは大変な事なのです。 | ||||||||||||||||||||||||
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Golden Snipe Gallinago Aurum キンジシギ 黄金地鴫 |