田鴫の食痕

2012,05,07
by HappyChappy

(C)Copyright Birdopia Gallinavi 2004-2012 All Rights Reserved

2022.06.01 renewaal

タシギは他のジシギに比べて水深のある泥地を好んで餌場とすることが多い。ということはジシギファンなら誰でも知っている基本的な生息地・餌場・観察地でもある。勿論、畔や水の無い休耕田や草地などでの採餌も観られるので一般論という見方での理解にして欲しいのです。他のジシギも同様に水深のある泥地での採餌もあるから同様に要注意である。さて、タシギが水深のある泥地での採餌は嘴を上下に、ミシンのように微振動の如く動かしている。時々、餌を捕まえると水中の嘴をやや上げ気味にして餌を飲み込む動作が観られる。水のある泥地は嘴を刺し込んで抜いてもその跡は残ることはありません。遠くからその動作を観察してもなかなかその食痕・穴を観ることは少ないのです。この冬・春の地元のフイールドでタシギの越冬地で運良くその食痕を観察できたので参考に公開します。他のジシギでも同様な穴になりますが、時期、越冬タシギの生息を観察していることからタシギの食痕と断定しています。

 食痕、嘴の突っ込んだ穴。適度な湿り気が無いと痕跡は残らない、硬すぎず柔らかすぎず。

 食痕

 食痕

 食痕と足跡、足跡が残るのは適度な泥地です。糞なども観られる。
フイールドサインの一コマです。羽毛などが落ちているかも⁇

 人が近ずくことが無い・安全・安心の時はこの場所・開けた場所で餌を捕ることが多い。
フイールドを歩いていると至近距離からタシギが飛び立つ、ここで採食していたことが分かる。

 二番穂の枯れ草が隠れ場所になります。上の餌場に外乱・人・犬などが近ずくとこのような場所に身を隠し、餌場とすることもある。餌場所と隠れる場所が同じ最高の擬態の場所です。隠れたら見つけるのは困難です。

 雨水により俄か湿地では餌は少なくタシギが集団で餌場にすることは少ない。冬でも水が涸れない湿地・湿田がタシギたちが好んで餌場にする。

 フエンスの向こうが冬でも湿田です。葦原は田んぼが柔らか過ぎてトラクターが入れず耕作不可・放棄水田です。この場所はタシギ越冬の最高の場所になるのです。

 四月になるとタガラシが咲き始めて五月上旬の田植えまで渡りのタシギたちが集団で餌場にしています。

 
 五月上旬、花の咲く水田で休むタシギ。越冬では無く渡りの途中の個体です。個体数は約20羽程度と推定された。2012,05,07の観察。

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