春・初夏のタシギ

2012年散歩フイールドのタシギをまとめてみました。
(C)Birdopia Gallinavi 2012
by HappyChappy
2022.06.01 renewal
近郊の水田はタガラシの花は残っているがそこに越冬するタシギが少なくなってしまった。こんな夏羽が観られる日は
再び来ることがあるのでしょうか。・・・・・
 観察地・埼玉県、五月上旬

タガラシが生い茂るとちょっとでも高い所で日光浴するタシギ。

 なかなか全身が見える事は無い、奥にももう一羽いる。ここの田んぼでは10-20羽
が居る。田んぼに入ることは無いから全数は不明です。

 やはり水のある所が好きな様子ですが、全身が丸見えなのでさっさと隠れてしまう。

 付かず離れず、仲良しもいれば愛想の悪い意地の悪い個体も様々いる。

 尾羽を広げて日光浴は良く観られる。

 アーーーー疲れた、伸びをする。翼下面はタシギの淡色・明るく見える。

 食後のお休みタイム。目は開けている。 Ai800mmF5.6x1.4TC&D300S
このころはMTBにジッツオの三脚をゴム紐で縛り、背中にレンズを背負った、勿論、簡易ブラインドも張る。

 乾季の乾田から春の湿田へと変化した

 適度に硬さの泥地に残るタシギの食痕跡の穴です。

 

タシギが越冬する環境として、適度な水のある湿地であること。更には餌場環境だけではなく、天敵・外敵・外乱などから身を隠す場所・稲株・二番穂などの枯れ草が適度にあることが必要になります。My Fieldのタシギ散歩コースには水田用の用水路がある。その水路は主水路・稲作の始まる四月下旬から九月上旬頃まで江戸川から通水されている。田んぼに水を入れ、排水する副水路もあり、それらが少なからずタシギたちの越冬の為の餌場の環境と隠れるための安全な場所の確保になっている。水路が直接の餌場、隠れ場所になり、雨水により用水路は水位が変化する。水路の干潟泥地が全て隠れるほどの水位では副水路のより浅い水位に移動することが良く観察される。適度な乾季では主用水路が干潟・泥地を形成してタシギが複数個体同時に餌場として活用している。他には、ハクセキレイ、ムクドリ、ツグミなども露出した泥地を活用・利用している。用水路には橋があり、その下は天敵のカラス、猛禽・ハヤブサ・オオタカなどから身を隠す安心・安全な場所になっている。ことが観察から分かっている。冬から早春の越冬は用水路が主であるが、三月から四月には雨が多くなり乾季の田んぼから湿田に変化する。湿田はペンペングサ、タガラシが生えてより緑緑に変化する。所々には水溜りができてそこがタシギの絶好の餌場になる。同時に生えた草が隠れ場所となり、何時しか越冬タシギか北上タシギかの区別ができなくなる。そして全てのタシギは北上組の変わる頃には田植えが始まります。幸いにマイフイールドの田んぼは年中湿田で田植えが最も遅いのです。そんな湿田には10-20羽のタシギが入ります。良く観察していればその他のジシギも混ざると思われるのですが、なかなか散歩ついでの観察では難しいです。秋は湿田が多いので何処でも餌場・隠れ場所になります。冬になり乾季になる12月になると用水路にタシギが入るようになります。勿論、年中湿田にもタシギは入りますが、二番穂が伸びていて観察には不適な季節です。二番穂が枯れて、降雪で倒れると観察が始まるのです。そんなタシギたちのマイフイールドの変化があるのです。

春から初夏へのタシギたち
越冬から北上・渡りの変化


(C)Birdopia Gallinavi 2012

by HappyChappy
2012,05,26

 (C)Birdopia Gallinavi 2012

2011秋の沖縄本島のタシギ、幼羽から冬羽へ換羽中の個体。

  Golden SnipeGallinago Aurum キンジシギ 黄金地鴫
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