おお  じ  しぎ

・夏羽・繁殖羽、尾羽16枚の個体。

大地鴫の年齢を考察する

Latham's Snipe Gallinago hardwickii

(C)Birdopia Gallinavi 2014,07,06
by HappyChappy

diving in display

adult male summer

日本産ジシギの中でオオジシギだけが特別な完全換羽をするということが分かりました。
バーダー誌2016*10月号。従って下記の記事の推定は否定されます。再検討する予定です。2016*0916。

オオジシギの換羽の進行状態からその個体の年齢を考察してみた。その年に生まれた幼鳥・完全
幼羽は秋の渡りを始める頃には肩羽が幼羽から第一回目の冬羽、更には早く孵化、成長した個体
は雨覆の一部、或いはほぼ全てが換羽している。海外の図鑑によれば12月に入ると第一回目の冬
羽と成鳥冬羽の区別はほぼ不可能と言われている。

春になると本来の成鳥も、第一回目の冬羽を経過した個体は部分換羽により夏羽・(第一回冬羽は
第一回夏羽)繁殖羽になる。

部分換羽とは肩羽や雨覆いなどで通常は(翼)・尾羽の換羽は行われない。そして第一回目の夏羽、
繁殖羽を経過した個体は秋から冬にかけて完全換羽をする。というのが標準的な換羽の仕方である。

事故や病気などにより羽毛の脱落の場合は不規則に換羽が行われると考えられる。筆者は年が明
けた春3月でも栄養不良、怪我、病気などにより一部の幼羽が残る個体を何度か観察している。

そこで、筆者は尾羽の換羽、完全換羽を行う前の個体なら尾羽から第一回目の夏羽、或いはそれ
以外の成鳥と区別ができるのではと考えたのです。

秋の渡りで観察される個体は幼鳥が多い。それらの個体はバンディングなどにより尾羽のパターン
画像が公開されている。それらの資料によると殆どの個体は外側尾羽は淡色、白地に黒帯で白黒の
割合は白が多い所謂淡色である。これらの資料からオオジシギの外側尾羽は淡色である。という一
般的表現が通用していると思われる。観察される個体が幼羽・幼鳥・第一回目の冬羽が多いという
情報に基づくものと考えられる。これをもって全てのオオジシギの外側尾羽は淡色である、というの
は間違いである。淡色の尾羽・外側だからオオジシギである。というのは特定、幼羽の場合である。



標準的な換羽の進行 (季節表示は日本国内)

夏・孵化・綿毛→→→
・幼鳥・幼羽→→→秋から冬→→→肩羽・雨覆など第一回目の冬羽へ部分換羽。
換羽終了後は成鳥冬羽との区別は不可である。

春→→→第一回目の夏羽、繁殖羽・部分換羽、そして秋から冬→→→肩羽・雨覆・尾羽など完全換羽
第二回目の冬羽、本来の成鳥

春→→→
成鳥・夏羽・繁殖羽

尾羽の解説
T-1、中央尾羽で黒色部が最も突出している。
T-2T-3中間尾羽で外側尾羽よりも明らかに幅広い。
T-4-5-6-7-8は外側尾羽、T-8は最外側尾羽で最も淡色で且細い。

最外側尾羽、T-8は極めて淡色であり成鳥・♂の夏羽・繁殖羽です。
もしも、T-6-7-8が同様に淡色部が多ければ第一回目夏羽・繁殖羽
の可能性が大です。

筆者は雌雄、年齢に関心をもって観察を続けている。図鑑によれば繁殖期の♀の嘴は♂の
それよりも長いと記載されている。これらの事から繁殖期には雌雄の特徴、色彩・大きさなど
がより明確になればと思っている。

初夏の道東でディスプレイフライトするオオジシギの尾羽の外側、外側から1-2-3枚(16枚の個体なら
T-4-5-6-7-8のうち、6-7-8)が極めて淡色・白地の細い黒帯であるならその個体は第一回目の夏羽、
繁殖羽と考えられる。

inserted by FC2 system