ジシギに関する質問事項

(C)Birdopia Gallinavi 2014 by HappyChappy 2014,08,16
2017.07.31.2019.09.04 2019.11.21 加筆訂正

 

ジシギは識別が面白いのはある程度のマニアか相当のベテランバーダーの極々一部の方々です。バーダー、或いは野鳥カメラマンの方は地味なジシギなどは自分自身で探すことは殆ど無いでしょう。しかし、仲間と鳥観或いは鳥撮りで誰かが見つけるとか、某公園に◎○ジシギが居る、見られるという情報でそれらを観察撮影することは比較的多いと思います。この場合は予め、種は分かっているから問題は無い。ところが誰かが何処かで偶然にジシギを観察・撮影する。すると、誰かに教わった訳では無いから種の特定はできない。分からない。そこで誰かに、ジシギ゛に詳しい仲間が居れば問題は無いのだが、カメラマン仲間は前記の通りジシギは地味で興味が無い方が殆どです。
ですから、図鑑を読んでも、見比べても種の特定には至らないのが普通です。そこでネットなどに投稿する方法もあります。そこで問題です。筆者もジシギをテーマに始めてからかれこれ10年以上になります。撮影した画像は数万枚になると思います。そして現在でも種の特定ができない画像も無数にあるのです。種の特定ではその種の特徴、識別ポイントなどが正しく写っている事が必須条件になります。そのような画像は意外に少ないことに気が付くのです。種の識別ポイントについては当ホームページを参考にしてください。つまり、一枚の画像からタシギとかチュウジとかオオジなどと特定できるのは前記の必須条件などが有る場合には可能になるのです。誰かに、一枚の画像を見て貰い種を特定するのは簡単な事です。しかし、それだけではなかなか進歩・発展は望めないのが普通です。ですから、先ず自分自身が少なくともタシギの識別点などは空暗記できる程に覚えてから次のステップへ進むと楽しい識別になると思います。誰でも始めた時は初心者ですから、次に進む勉強心があれば必ず上達するのです。それでは自分が撮影した画像は識別ポイントから○○ジシギと思うのですが?いまひとつ、自信が無いなどの自分なりの識別や生態行動観察を付記しての質問なら筆者の知見の範囲内で丁寧に返信したいと思います。それ以外の画像一枚、或いは複数枚から種の特定をお願いします。という単純な他人任せの識別依頼についてはお断りします。

画像等から種の特定を依頼する場合は下記の事項を必ず付記してください。観察の年月日時(早朝、午前、午後、夕方など)観察場所は都道府県名のみで詳細は不要です。環境(水田、渓流、河川敷、都市公園など)は必ず書いてください。生態行動観察記録など分かる範囲で、何をしていたか?など氏名は不要です。ニックネームで結構です。その他、質問事項など以上の約束をお守りください。場合により、(画像は公開しませんが)、ブログのネタに使用することもあります。


一枚の画像について・・・・・

通常は真横から鳥が極自然の行動をしている、警戒心が無く平常心であること。同時に撮影者本人も同様です。ともするとニアミス状態でドアップ画像ですが、鳥は撮影者に警戒していると、鳥の本来のプロポーションが崩れてしまうことが多いのです。これらの画像ではドアップであっても決して種本来の姿とは言えないのです。いろいろな画像を観てもその鳥の状況がそれぞれ異なりその表情も異なります。それらの画像から種を特定するのにはそれなりの条件をクリアする必要があるのです。先にも書いた通り今でも識別が困難な画像が膨大にあります。それはそれらの事情によるものでもあり私自身の経験不足にもよります。ですから識別不能な画像でも、ジシギだと分かればそれで良いのではないでしょうか。いつか謎が解ける日が来るかもしれません。きっと・・・・・・・
2017.07.31追記2019.11.21追記
一人でも多くのジシギフアンが増えてくれるなら喜んで質問にお答えしようと思うこの頃です。少ない経験ですが何らかのアドバイスになるならどうぞ質問をお送りください。但し、毎日チェックしている訳では無いので少々遅れることはあるかと思います。


2022.05.02追記
最近は地元のフイールドで春、秋の渡りを中心にタシギの越冬調査を中心に観察している。秋は7月下旬のオオジシギの成鳥から幼鳥、チュウジシギの幼鳥、冬羽、タシギの幼鳥、冬羽など。特に観察から得られる新しい知見をちょっとずつまとめている。図鑑には書いてない詳細な行動の記録を積み重ねていく。どんどん新しいことが増えている、この機会にジシギを始めるのも良いし、ネット情報を楽しむのも良し。識別は進化するから卒業は無い、新しい情報の積み重ねです。

 
 

2017.04下旬沖縄県、春の渡りのチュウジシギ。発見した時は水田の畦の草地でかなり疲れているように休んでいた。暫くすると採餌を始めた。採餌後の休憩時も叢に隠れることは無く休み、再度採餌をする。これを何度も繰り返す。そんな行動は渡りの個体に多く見られる特徴である。この個体は初めはハリオシギという思い込みで観察をしていた。すると休憩中に伸びをした。そして尾羽がはっきりと見えた。あれ・・・・・でした。そんな失敗はごくごく普通に起こることなんです。



チュウジシギ、この個体は下半身が長いです。夏羽なので淡色になっているが秋はほぼ真っ黒に見える。

 


寸詰まりの体形、頭は大きく、目も大きい、嘴は短めが普通です。

2017.04中旬、粟国島、ハリオシギ夏羽・繁殖羽。JIZZで見るもよし、尾羽で観るもよし、もう一つ可愛いのはハリオシギの必要条件でもある。でもそれだけでは・・・・・エピソードをひとつ・・・・2017.04念願の粟国島へ渡る。生憎の荒れ模様です。島に上陸する頃には風雨も弱くなり始める、島の東西南北も分からず島の外周を周り始めたすると助手席側からドサッと何かが落ちてきた音が聞こえた。気になり外を覗いてみたら、なんとそこにはジシギが一羽うろうろしていた。バックするとバックソナーの音は警戒音になるから静かに前進して同じ場所に戻ってみた・・・するとなんとそこには上のハリオシギが採餌していた。余りにも近すぎて大砲・長玉ではどうすることもできない。そして暫く時間を置いてから再度その場所に行った。路側帯の空き地でハリオシギは警戒しながら採餌、隠れを繰り返した。その中の一枚がこの画像でした。600mmではギリギリの距離でしたね。こんな状況に遭遇したのは二度目、それも共にハリオシギでした。沖縄本島でのこと、暴風雨が止んで晴れ間が見えた、その時・・・空からドサッと水田に二個体が落下してきた。彼らは何十キロ、何百キロ、いや何千キロもの長旅を続けてそこにたどり着いた。軟着陸する体力も無くただただそこに落ちただけのこと・・・・なんと凄い所に遭遇した。そんなことが二度も経験した。最高の幸せ感ですね。長く続けているとこんなことがあるんです。ハリオシギの必須条件はとにかく可愛いことです。チュウジシギには無い特徴です。

 

アメリカセンダングサ、コシロノセンダングサの花と小柄なタシギ2014春の沖縄県


外観的にも黒が目立つ個体です、一見してアメリカタシギ風(delicata)にも見えるが
これだけでは識別不可です。沖縄ではタシギでしたが、かなり黒い、今になって思えば
アメリカ風に出会ってる、もっと観て置けば良かったと思うこの頃です。2022.05.03追記

 

(C)Birdopia Gallinavi 2014 by HappyChappy 2014,08,16

 
inserted by FC2 system