2014年の8月末は秋の長雨が続いていた。既に稲穂は黄金色になっていた。長雨は水田
を泥田にしてコンバインの侵入を阻んでいるのでした。しかし、そんな泥田にも関わらず
強引にコンバインが入り稲刈りを済ませている水田もあった。その水田のコンバインの回
転場所は深く抉られて水溜りになっていた。9月に入ると天気も落ち着いて西風が吹き始
めると水田は乾き始めた。するとコンバインはあっという間に稲田から苅田に変わり始め
た。週に二度、三度とフイールドに出かけていると、稲刈りの進行状態が分かり、ジシギの
渡来、タシギの渡来状況が分かってきた。8月のオオジシギは我がフイールドでは未だ未
確認である。かなり渡来数が少ないと推定している。のでオオジシギの季節は専らネット
情報で利根川流域水田地帯他のオオジシギの渡来と渡りの状況を楽しんでいた。
そしてこの地域の稲刈りが始まる8月下旬にはフイールドに参戦を始めた。今年は例年に
なくフイールドへの参加が10回以上になり、外れが無かった。

地元のジシギ観察は徒歩が基本である。デジスコと300mm手持ちをデイパックに背負い
片手にイスを下げて農道、草地を歩く。水田の東側は江戸川であり、早朝では光線の位置
が悪いので、そんなに早く無い時間帯に出かける。通常は8時から13時頃が多い。

9月に入るとジシギ、チユウジシギがちらほら見られ始める。そして水田・苅田の水溜りの
場所にはタシギが群れで入るようになった。徒歩で歩き特にブラインドも無いからほぼジシ
ギたちは俺を遠方から見つけて飛び立つ。これが俺の第一の目的なのです。

水田に居る、静止するジシギを見つけることもあるが、同時に飛び立たれてしまう事の方
が圧倒的に多い。しかし、中には遠くに飛び立たず、付近に着地する個体、或いは旋回し
て視認できる範囲に着地する個体も居る。今季の印象ではタシギは圧倒的に飛び立つと
遠方に目視、ビノキュラーで追えない程の距離に飛び去ってしまう個体が多かった。渡りの
途中の個体は現在の位置には固執しないからと思われる。一方、ジシギ、チユウジシギで
は図鑑の記載の通りにあまり遠方には飛び去ることは無く低く旋回しながら近くの畔に着
地する。今季は相当の確率で稲田の畔から飛び立ち、そして同様に稲田の畔に着地する
ことが多く感じられた。9月下旬は稲田が未だ残っている。その稲田付近の畔がキーポイ
ントである。
一方、タシギは苅田の湿地・水溜りの場所に降りていることが多いが中には乾田の中に
静止している個体が稀には居る。これは採餌が済み休憩状態と思われる。

今季のチュウジシギのピークは9月10日から15日と推定される。その前後は次第に増え、
そして次第に減って行き渡りは終盤になって行くのでした。


今季は終了しました。
by Happy Chappy
2014,10,04

稲田と苅田の畔はチュウジシギが好んで生息する。飛び立ち、
着地でそれが分かるようになった。今回もひとつ学んだ。

苅田の湿地はタシギの採餌場所です。西、北風が吹き始める
頃には乾田になりタシギは用水路に入るようになる。

8月下旬は稲刈りが始まる頃、奥は江戸川スーパー堤防
この辺でも品種はコシヒカリが多い。

初めのころはサギ類やカラスが多く目立った。その後、クサシギ、ムナグロ、コチドリなどの
気配・声が感じられるようになった。そして九月の中頃にはノビタキ、モズが増えて来た。
時折、トビの小群が舞い上がり、チヨウゲンボウもペアでキイキイキイと鳴き交わしながら
飛んでいた。稀なことだがハヤブサ、オオタカも上空を通過して行く。
この時期ならではの彼岸花も今季は一週間ほど早く咲き始めた。既に見頃も過ぎている。
そろそろキンモクセイ、ギンモクセイが香りだすと島旅の季節だからジシギの渡りも一段落
することになる。


2014,09,27(土)3フイールド、苅田も稲田も乾田になっていた。あちらこちらで藁やもみ殻
を野焼きしていた。秋風に吹かれるようにノビタキの群れは元気に渡って行く。
今季のジシギ・オオジ・チュウジは渡りは終盤になった。寒くなると越冬タシギが定着する
ようになる。10月下旬にはタゲリが入るようになる、それまでは田んぼはすっかり寂しくなる。
2014,09,28,あと一度か二度フイールドに出かけてみたいと思います。

三連休のチュウジシギとタシギの群れは忘れられない程久しぶりの大ヒットでした。何も無い
所に渡りの鳥が来る、そしていつしか何も居なくなる。これが渡りの醍醐味です。

南西諸島・沖縄本島でも全く同じです、何も居ない時から観察し、突然現れる、そして何時か
何も居なくなる。それが渡りです。

9月27日、10月4日とフイールドにでかけましたが、タシギが数羽、乾田から飛び立ちました。
その他ジシギの気配はありませんでした。今季のジシギ観察は今回で終了します。年末以降
は越冬タシギ、山間部の渓流にてアオシギを探してみます。

2014,09,233フイールド、稲田の畔から飛んだジシギは隣の稲田の畔に着地した。
稲田に隠れているのか初めは見つからなかった。すると二番穂の間に伏せてこちら
を警戒している顔だけが見えた。それから二時間も観察していたが、全く動かず、
そして立ち上がりあっという間に稲田に隠れてしまった。今季はこれが最後のジシギ
かも知れません。

2014,09,213フイールド、タシギ冬羽。

2014,09,202フイールド、チュウジシギのフライトです。飛び去ることが多いので後ろ姿
ばかりになります。

2014,09,202フイールド、この日はジシギも少ないし、今日は外れかなと思って
最後の農道を曲がったところでジシギが飛び立った。そして近くの畔側に着地
した。それから3時間も観察を続けていたがこの草むらから移動を始めたのは
三時間も経過した頃でした。次の畔では夢中で採餌を始めたので今日はこの
辺が潮時と思い終了した。ジシギが少ない時は一個体に集中できるので意外と
好きです。チュウジシギ冬羽。

2014,09,183フイールド、今日はタシギと二個体に出会えたのでとても嬉しい一日でした。
タシギはジシギの基本です。何時までも観ていても飽きないです。なかなか警戒心を解く
ことは無いですが、飛び立たないだけでも儲けものでした。

2014,09,182フイールド

タシギ第一回冬羽。幼羽の痕跡が見られます。他のタシギは
飛び立ったがこの個体は疲れていたのか飛び立つ事は無かった。

タシギのフライト。飛び立ったタシギはジェーーーーッとシャガレ声を二音、三音
と発しながらジグザグに逃避飛行をする。殆どは遠くに飛び去るが、中には
元の場所に近いところに戻る個体も居るので着地点を良く観察することが大切
です。

2014,09,15、飛び立ったジシギは一羽が手前の苅田から再び飛び立った。あれあれと
思っていたら別個体が稲田の中から畔に出て来た。今季は本当に稲田の畔がポイント
でした。実りの秋の一枚です。ドアップ画像も必要ですがこんな風景的なものもあると
そこの環境を思いだします。チユウジシギ冬羽。

2014,09,15三連休の最後の日、偶然に苅田に降りているタシギを発見した。
奥の土手にはツツユクサが咲いていたので風景的に一枚。この日はタシギ
もジシギも両手・両足の指でも足りないほど、数え切れない数が飛び立った。
数が多いのは嬉しいが、飛び立ち、そして着地を確認して歩いていると、次
々にジシギが飛び立ち、気が散ってしまう。嬉しい悲鳴の一日でした。

上と同一個体、チュウジシギ冬羽

2014,09,142フイールド、昨日に引き続き同フイールド。ジシギは幾つも飛び立つ。
そのうちの一羽が苅田の端の草地に着地した。一度目では見つからず、二度三度
と同地をプロミナーでチェックしてみた。すると顔・頭だけだしてこちらを窺っていた。

2014,09,132フイールド、前の個体の隣の苅田に居たがこちらも二番穂に紛れて
発見が難しかった。一度、居ると分かればどんなにカムフラージュしても人間の目
は必ず見つけ出すのでした。チュヴシギ冬羽。今日は狭いフイールドに複数個体
が飛び立ちました。つまり渡りはピークに近いと言う事です。

2014,09,132フイールド、飛び立ったジシギの着地点が分かってもなかなか発見
できない事が多いです。それはジシギが必ずしも開けている場所に出ているとは限
らないのです。この日も一度目は発見できず、二度、三度目と同じ場所を念入りに
チェックしてみた、すると二番穂の間に座って居た。そのまま時間が経過して動き
始めたが奥の田に移動したたけなのに見失ってしまった。チュウジシギ冬羽。

2014年8月下旬から10月上旬、埼玉県、江戸川流域の水田地帯

(C)Birdopia Gallinavi 2014
by Happy Chappy

チュウジシギ冬羽のフライト。ジシギはその気になればフライトは手持ちで撮影可能
です。初めから手持ちで構えて農道を歩きましょう。低くゆっくりと羽ばたき近くに
着地することが多いのです。着地点を観極めてゆっくりと近づき飛び立ち後に追尾
すれば何とか撮れます。ピントは腕次第かな?
関東で聴くチュウジシギの声はジッというよりもケッ、クエッなどより濁りが少ないよう
に感じるのは気のせいなのか?これはハリオシギに近いと思える。

2014,09,06チュウジシギ冬羽。この日は苅田の畔下に静止する個体を見つけた。運良く
飛び立つ事は無く、畔の側面で採餌して隣の苅田に移動した。その後不明。カムフラー
ジュの天才です。

今季初2014,09,04チュウジシギ冬羽、ジシギが飛び立ち、低く飛んだそして稲田の畔に
ふわりと着地した。その場所をしっかりと確認してからゆっくりと近づいた、すると畔に
伏せていた。20分も過ぎると立ち上がりあっという間に稲田の中に隠れてしまった。

デジスコセット、コーワTSN-884 30W ニコンP310
イスパックのイスだけ外して使用している。結局
肩パットはミニクッションに落ち着いた。

2014秋の渡り・江戸川流域の水田地帯

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