ハリオシギ二羽とタシギ一羽が行動を共にしていた。3月下旬。この日ともう一度だけ
ちらりと観察できた。開けたこの土手の斜面で好んで採餌するが、終わると右側の草
地に隠れて見えなくなる。渡来個体とも思えるし、換羽状態から越冬とも思える。
体形的にはハリオシギ以外の何物でもないことが明白です。

三月中旬、ウォンテッドの愛称個体、冬羽後期

2016年春の沖縄


尾羽の見え方解説

平面的、正しく(幅)見える
斜め、中間的、やや細く、狭く見える
水平的、最も細く、薄く間違えて見え
てしまう。重なりにも注意しましょう。

幅は針状かそうでは無いかを判定する
重要なポイントになります。この他中央
尾羽と外側尾羽との段差もポイントにな
ります。

南西諸島での連続10周年観察記録の特別編
by Happy Chappy (C)Birdopia
Gallinavi
2016,07,19

2016,03,05(出発)-05,08(11帰宅)ほぼ二か月間越冬と春の渡りを観察した。南西諸島の旅は
約10年になる。春と秋それぞれの楽しみ方があります。秋は2007-2011年、春は2012-2016年
とそれぞれ五年連続、合計10年連続になる。秋の観察は9月から10月、春は3月4月でどちらも
渡りの初めからほぼ終わる頃まで。ジシギの越冬はチュウジシギが少数、ハリオシギが極少数
である。長期間の観察で見えてくることがあります。ジシギたちは限られた狭い範囲で行動して
いる。少しの移動はあるがほぼお気に入り場所で生活している。従って、越冬組と渡来組の区
別は意外と容易である。つまり越冬個体を日々観察していれば、渡来した個体は行動、場所な
どからそれと区別できるようになる。タシギ以外では単独或いは複数、或いは混群・混種である。
タシギとハリオシギ、ハリオシギの複数、チュウジシギとタシギの複数などいろいろである。
今季はチュウジシギが少なく、越冬も渡来も、ハリオシギの方がよく観察された。最近は、今季は
特に、ハリオシギが以外にも多く居ると感じるようになった。それは初めチュウジシギと思って
いた個体は後々画像の尾羽・外側などでハリオシギに訂正されることが多々ありました。印象
ではチュウジシギが多くて当たり前というのはひょっとしたら識別のミスかもしれないと思うこの
頃なのです。第一印象では、これはよく観察できた場合のみ適用されるべきで、いわゆる、ち
ょっと見、JIZZでは本当の意味での印象は見誤ることもある、俺の場合は特に。つまり草陰か
らちらりと見えただけでは見誤る確率が高いということです。堂々と正面、側面、体形、プロポ
ーションなどが分かることが絶対的に必要である。と言いたいのです。感じるのはごく普通の
タシギの越冬個体は明らかに激減しているということです。数値の減少は不明ですが、集団
での採餌行動、10羽以上は本当に稀なことになりました。10年前では普通に観られたことです。
一つの原因は公共事業が活発で一年中工事、道路、橋脚などの工事でかれらの大切な越冬
場所が安心して生活しにくくなっているということです。ジシギだけではなく他の水辺依存性の
高い鳥たちも同様です。更にはマングースの個体数が激増していることも要因かもしれません。
いろいろな要因が重なり合って鳥たちが住みにくい環境に変化していることは事実てす。
この10年間を振り返り今後の予定もいろいろと考え始めているところです。

四月の上旬、午後、ランチタイムを終えて午後の部を再開して間もなく直ぐそば
の畦に隠れているジシギを見つけた。その日はなかなか見えやすい場所には
出てこなかった。翌日、同じ場所の畦に出て採餌していた。初めはレンズを向け
ずにプロミナーで観察していた。少しずつ近づいてきた。それでもD7200では遠
いのでV-3で撮る。今季のチュウジシギ・渡来は初めての個体です。夏羽・繁殖
羽。

最近はカメラの設定を静粛モードにしていることが多いので一枚一枚丁寧な撮影を心がけている。
しかし、接近戦になり相手・ジシギがあまり警戒していないと感じる場合はモードを連写にしてここ
一番には連写もしている。だから今季はハリオシギの針尾も何枚か写している。静粛モードだけ
では羽繕い、伸びの一瞬は見逃してしまうことが多いのです。それに接近戦で余裕のある場合に
限り動画・一分間も撮るようにしている。
ここに掲載しているのはほんの一部です。今季のジシギの画像は1,600枚あります。その中から
分かりやすい、識別できたものだけを掲載している。不思議な、変なジシギが沢山居るのです。
過去10年間のいろいろなジシギの画像も1000枚程度にまとめてみたいと思うこの頃です。
2016,07,22by HappyChappy (C)Birdopia
Gallinavi 2016

最後に観察したチュウジシギ、夏羽・繁殖羽。今季は淡色のチュウジシギとは
出会えませんでした。

チュウジシギ夏羽・繁殖羽

今季はチュウジシギが少なく感じました。ある程度の数は観ているのですが、
至近距離での撮影のチャンスは少なかった。前出のハリオシギに比較すると
全くの別物と感じます。このような分かりやすい色彩、体形なら悩むことは少
ないと思います。

ハリオシギ、夏羽・繁殖羽

四月の下旬、今季はピークが遅いと感じていた。そして前線の通過・暴風雨
はあっという間に通り過ぎていった。それを待ち構えていた。雨上がり後に
早速、巡回すると何時もは全くジシギが居ない水田の畦に休む二個体を見
つけたあまりにも近いのでダメ元で狙ってみた。何枚か撮ると、警戒して飛
び立って近くに降りたが、その後は全く見つからない。晴天と同時に北上して
行ったと思える。ハリオシギ夏羽・繁殖羽。二個体とも同様な個体でした。

ハリオシギ

チュウジシギの外側尾羽を水平的に観てしまうと、細くて、針と誤認する事がある。
その場合には段差の有無、重なりなどと総合的に判断する事をお薦めします。
中にはかなり平面的にも細いと感じられる個体も居ますが、段差を併用すれば
以外にも簡単な場合もある。詳細はHPを参照ください。

細い針はどう見ても細い、但し重なりには要注意。一本・一枚でも見えれば針尾

羽繕いから羽ばたきをするハリオシギ。拡大すると外側尾羽(段差あり)が見えます。

ハリオシギ、標準的な個体、夏羽・繁殖羽、四月

畦でミミズを捕食するハリオシギ

ハリオシギ、ごく普通の個体です。あまりにも平凡過ぎて全く印象はない。

普段は通らないところにハリオシギを見つけた。そこは道幅が狭いので遠慮
している。たまたま通過しているときに見つけた。そんな場所は今回はとても
多くあり残念に思う。農道の橋の工事はほぼ完了しているから来季は何処で
も観察可能と思っているのだが・・・・・・・・・・。

斜め、中間的

水平的

水平的

平面的

外側尾羽(二枚)も見えました。尾羽・外側を見る時は水平に観ると薄く・細く見え
てしまうことがあります。平面的に見える方向なら先ず間違いは少ないです。

標準的な色彩、体形のハリオシギの夏羽・繁殖羽

タガラシの花もそろそろ終わり、そんなところでタシギ
がのんびりと日光浴をしていた。

赤味の濃いハリオシギ、上と同一個体。夏羽・繁殖羽、冬羽では目立たない
頭側線内斑点が明らかに目立っている。

ジシギの居る風景

一か月後のウォンテッド、四月中旬、明るい繁殖羽・夏羽

冬羽後期(前出)と夏羽・繁殖羽を比較すると艶やかさが分かると思います。
いつの間にか旅立ちました。多分四月下旬頃と思います。

仲良く行動するハリオシギです。警戒心は半端ではない。こんなに近く寄れたのは早朝の
一瞬です。その後は草原の中での採餌と休憩です。もっともっと警戒心の強い個体は絶対
に人前に出ることは無く、車道から遠く離れた見えない場所で採餌、休憩していることは容
易に想像できます。ですから実際にはもう少し多くの個体が越冬、渡来していると考えられ
ます。手前が赤味の濃い個体で奥が暗色・黒系です。

上のハリオシギと行動していた別個体のハリオシギです。上の個体は暗色・黒系
で、この個体は赤味の強いタシギ的色彩でハリオシギでは比較的に珍しい。
幼鳥も成鳥も基本的には同様な色彩、模様です。幼羽の羽縁、夏冬の多少の
色彩の変化が感じられます。夏・繁殖羽の方が明るく感じられます。

タシギ複数と行動していたハリオシギ(初めはチュウジシギと思っていた、かなり
経過してから尾羽が見えた。)です。右の嘴基部の模様が後々の識別で役立つ。
到着早々に第一号のジシギで週一度の割合で観察できた。しかし、その警戒心
は並大抵のものではありません。そこに居ると分かっているので何度も通過し
ながら丹念に観察する。早朝とか雨の日以外にお目にかかることは先ず無い。
しかし、こういう叢にて目立たないように採餌しているのです。万が一出会っても
直ぐに草の中に移動して隠れてしまうのです。その後季節が進み、換羽も進み
夏羽になり綺麗な個体に変化していく。いつの間にか旅立っていて見られなくな
る。しかし、その顔の傷はウォンテッドという愛称で観察していたのです。色彩的
にも暗色・黒系です。

こんな風景も好みの一枚、タシギ。

南西諸島では三月にはお花畑状態です。タガラシなどの花が畦に咲き乱れている。
そんな風景とジシギを撮りたくて10年間も通い続けている。しかし、これといった一
枚はなかなか撮れません。まだまだ修行の旅が続きます、タシギ。

ハハコグサSPの咲く畦がある。毎日そこを空想しながら
通過する。ある日タシギが休んでいた。もう興奮しまくり
焦りながらシャッターを何枚か切った。初めは斜め前か
らの撮影でしたが、よく考えるとバックの花は斜めになっ
ている。慌てて移動して垂直の構図にした。それがこの
一枚です。日の丸写真(一番目)では面白さが無い。

タシギでも至近距離で居れば一日中飽きることは無い。地元では絶対に
撮ることはできない貴重な一枚です。水のある柔らかい泥地で嘴を上下に素早く動かして水棲生物を捕食します。夏羽に換羽中の個体です。

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