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日本で観察されるジシギの仲間はタシギ、ハリオシギ、チュウジシギ、オオジシギそしてアオシギの五種類です。ここでは野外識別に必要な情報を簡潔にまとめてみました。もっと詳細に知りたい方は(C)Birdopia Gallinavi を参照ください。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1、タシギ 田鴫 Common Snipe Gallinago Gallinago
4月、成鳥・夏羽・沖縄県 夏羽では一般的には褐色・赤味が強くなることが多い。艶やかになると感じる。
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9月、成鳥・冬羽・沖縄県 夏羽に比較して地味さを感じるが。その個体本来の赤褐色味が強い個体はかなり艶やかで冬羽でも見ることがある。通称ゴールデンバフ。 |
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2月上旬・埼玉県、遅い成鳥・冬羽?<<<或いは早い |
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ここでは夏羽=繁殖羽、冬羽=非繁殖羽として解説します。 |
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幼鳥・幼羽 肩羽、雨覆の一部は幼羽が残る。 2023.05.07追加 埼玉県1月上旬 |
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タシギ、チュウジシギ、ハリオシギの換羽変化は次のようになる。雛⇒幼鳥・幼羽=⇒部分換羽、第一回冬羽=⇒部分換羽、第一回夏羽=⇒満1年経過後、完全換羽、成鳥冬羽=⇒完全換羽、成鳥・夏羽。幼羽は第一回目冬羽、第一回目夏羽まで残ることもあり、第一回目冬羽は第一回目夏羽まで残る。 |
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歴月、目安として
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⇒ スタート △ 稀に観察、 ○ 普通に観察 ○ 繁殖地
注意、春5月上旬まで関東地区では観察することがある。 |
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厳寒の頃既に繁殖羽・夏羽への換羽は始まる。一方、盛夏の頃には非繁殖羽・冬羽への換羽が始まります。暦の季節感と羽衣、夏羽、冬羽には少しズレがあります。この辺を理解しないとなかなか前には進めません。 |
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羽毛は換羽直後が最も新鮮で美しい。しかし、時間の経過と共に劣化する。劣化は退色、摩耗、脱落などにより前記の幼羽、夏羽、冬羽の新鮮な美しい状態はあっという間に過ぎ去り退色、摩耗、脱落(事故)した状態の個体を観察する機会が多い。夏羽と冬羽のそれぞれの期間を初期・前記、中期、終期・後期と区分けするとその美しさは初期・前期だけの期間であることが分ります。ほとんどの場合は退色、摩耗、脱落している個体の観察例が多いのです。又、個体差によりその換羽時期の時間差は相当あることが分かります。これは生息環境、餌、怪我、病気など様々な理由により異なると思われる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
識別ポイント1⇒尾羽はほぼ全てが等幅で最外側は淡色、この個体では枚数12枚。
9月冬羽・沖縄県 |
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識別ポイント3⇒次列風切後縁の白帯が明瞭 識別ポイント2⇒翼下面は淡色・白色、腋羽は白色部>>横班・黒色帯 3月夏羽・沖縄県 |
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3月夏羽・沖縄県 識別ポイント3⇒次列風切後縁の白帯が明瞭 識別ポイント1から3でタシギの識別になる。伸びや羽繕いの行動で上のようなポイントが観られます。この他、地鳴きは飛びながらしゃがれ声でジェーッ、ジェーッと連続的に鳴くこともある。声だけでは不確実性が高いから飛翔時には双眼鏡で翼下面の白さ、次列後縁の白帯など確認すればタシギと確実性が上がる尾羽以外では次列風切り後縁の明瞭な白帯、翼下面の淡色・白色・腋羽の淡色の二つの合わせ技になればより確実性が高くなる。次列後縁の白帯の明瞭、不明瞭はタシギとそれ以外のジシギで明らかであるが、時として見間違う事もあるので翼下面の淡色などとの組み合わせをお薦めする。 |
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ジシギの基本はタシギです。タシギの識別ポイントを確実にマスターすることが他のジシギとの区別・識別の出発点になる。以上は確実に覚えましょう。この他には嘴は一様に細く長い、過眼線は眉班より太い、尾羽の突出は長め、肩羽の羽縁は外側が太い、水のある湿地を好むなどいろいろ・・・・・・・。上の画像だけでも表情も色彩も異なりビギナーには別種とも思えることでしょう。しかし、ちょっとフィールドで観察を続けるといろいろなことが分るようになります。そして、益々分からないことが増えるのです。夏羽(新鮮)と冬羽(新鮮)が分かるようになると識別は更に楽しくなります |
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9月下旬・沖縄県 褐色味・赤褐色の強い冬羽の個体、通称ゴールデンバフ
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主な参考書 バーダー誌2005年9月考える識別・感じる識別
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(C)Birdopia Gallinavi 2019 2018.05.26. 一部加筆2019.10.22 |