2019年秋からのフイールドノート

by HappyChappy
2022.06..10renewal

いよいよ秋のジシギの渡りの季節がやってきました。これまではⅡ型三脚カーボンとプロミナーそしてミラーレスによるデジスコスタイルでしたが、昨冬から導入した超望遠コンデジで観察と撮影という欲張りな軽量化を図りました。本来なら手持ちで気楽に撮影ということですが、一応、観察を主体ということでは観るがあって、次に撮る、そして動画もと欲張り観察です。今季はどんなジシギたちに出会えるのでしょうか、お楽しみに・・・・・・・。

Golden Snipe Gallinago Aurum キンジシギ黄金地鴫
 観 察 日  観  察  記  録 
 

今季は新しくコンデジを導入した。

 
ニコンクールピクスP900=24-2000mm≒1kg 三脚不要新しいP950が新発売されたが昨今のIC不足でメーカー在庫切れです。フアインダーが改良されてP1000同等仕様です。未だこれを使用している。2022.06.10追記、P1000の改良品がでたら直ぐに買います。


ニコンクールピクスP1000=24-3000mm
≒1.5kg 三脚必須但し、何かを架台にすれば2000mm程度なら不要。今季は三脚でしっかりと観察撮影・動画もしてみたい。キャップやフードに紐をつけてある。何度も無くしている。現在は三脚無で通常は2000ミリで使用している。ここ一発では3000ミリも確実に使用する。飛びものではD500と300或いは80-400ミリを併用するが300の方が歩留まり良好。2022.06.10追記。
   
 2019.10.10(木)
最終回
 フイールドは既にトラクターが耕しを始めている。つまり乾田化が進んでいる。機械化により稲藁が田んぼに残されるようになりこれを腐敗・漉きこみすることで土に戻す。これを早く行うほど土化が進みやすい、と農家から聞いたことが有る。そんなフイールドを歩いた。タシギの姿も声も確認することは無かった。しかし、チュウジシギらしい個体が一羽飛び出して二番穂の田んぼに着地した。直ぐに後を追いかけてみたが全く見つけられなかった。早々に水路の草地に隠れたであろうことは予想が着く。



タゲリの渡来を待つばかりの水田。タシギは姿も声も見つからず今季は終了。
 第十回
2019.10.03(木)
 前回、九月下旬にタシギの群れ50±、を二回観察している。そこで今日は飛びものを撮るつもりで300mm手持ちとデジスコででかけてみた。すると水田は乾田化が進んでいて水が残る部分はほんの少しになってしまった。タシギは6個体のみ、他はゼロ。秋風と共にノビタキ4、ハクセキレイが多く観られた。タシギは少なくて飛びものを得ることはできなかった。


水路にタシギ1羽を見つけたが直ぐに草地に隠れてしまった。

水路にでて採餌を始めるタシギ冬羽。こんな風景は越冬時季のような感じがする。
今日はデジスコ、プロミナー30W&v1,10-30mm。


適度な湿地には足跡や食痕が残っている。

 第九回
2019.09.26(土)
 曇り空の予報だが日が射して暑くなり喉がカラカラになるほどだった。タシギ54±、その他のジシギはゼロ。タシギは今がピークの感じがする。



刈田の泥地にジシギの食痕が残っている。刈田も日増しに乾燥化が進み水のある湿った場所からタシギが次々に飛び立つ。ほとんどはジェーッという濁ったしゃがれ声だが
どうしてもキェッなどと聴こえる個体も多く居ることに気が付く。飛翔形態はほぼタシギ。


タシギA冬羽。

タシギB冬羽。


タシギC冬羽。
今日地上で3個体の観察。


今日は曇りの予報なので飛翔写真を諦めた、しかし、今日は低空、間近に飛翔が観られたので次回は手持ち300か80-400を持参してみる。やっとヒガンバナが咲き始めた。金木犀は未だ香ってはいない。そろそろなのだが・・・・・・
 第八回
2019.09.26(木)
 予報では今日から三日間は晴天続き。秋の涼しさが感じられる。いつものフイールドに出かけてみた。コンバインもほぼ98%完了している。二番穂も伸びてどんどん見にくくなっている。それでもまだ刈田で且つ湿田の二番穂の短めの場所を重点的に探してみた。タシギが数えきれないほど飛び出す。最終的な数は50±のタシギとオオジシギ的な飛び立ち・重くなかなか高度が保てない、飛び出して暫くしてガッと一声。帰りも運よく至近距離からガッと飛び出す。やはりオオジ的と思われた。タシギがどんどん飛びだして行く、それでも自信過剰のタシギはカムフラージュして見つかってないとばかりに伏せたまま動ぜず。今日は5-6個体の地上で観察できた。



周りのタシギ10±が飛び出しても悠然と寝ている。プロミナーで観察すると三列の羽縁は幼羽の感じ、第一回目冬羽、1W。



二個体が伏せている。どちらも冬羽のタシギ。


幼羽・幼鳥が居た。


上と同一個体。幼鳥・幼羽のタシギ。肩羽がほぼ幼羽です。



冬羽のタシギ。



冬羽のタシギ。3000mmのスーパーコンデジはデジスコを凌ぐ威力がある。スタートを150mmにセットしておく、そしてターゲットの位置を確認してAFS更にズームアップする。通常は2000mmまで、更に3000mmまで光学ズーム可能、デジタルでは4倍までのデジタルズームも可能だ。但し、三脚は必須。2000mm程度なら手持ちで十分に対応する。



3000mm相当。上の画像ははデジタルズーム。
 第七回
2019.09.19(木)
 朝から晴天の予報。しかし、頭上には前線のような細長い真っ黒い雲が横たわっている。そしてぱらりと小雨が落ちてきた。チョウゲンボウの幼鳥が二羽飛来通過、釣り堀にはセグロセキレイが居る。電柱にノスリ一羽、近くに四羽居るらしい。近くで繁殖した家族と思う。何故なら移動にはちょっと時季が早すぎる。水路の小高い草にはノビタキが三羽ひらひらと舞っている。少し早いような気がする。今季はヒガンバナが不作らしい。長雨と高温によるものと報道されている。フイールドをゆっくりと歩いた。ぱらぱらとタシギが飛び立ち、大きな群れは見当たらないが今日は合計15±観た。チュウジシギは刈田の二番穂の中から飛び立ち直ぐに降りたがそっと近づいてみるととんでもない場所からとび出した。いつものことではあるがジシギたちは着地してそのまま伏せて隠れることは極めてまれな事、ほとんどは歩いてその場所からは遠ざかるのが常。今日もそのパターンであった。二度目は舗道に三度目は草地の畦にそして四度目は江戸川の土手の草地の中に着地した。これが最後になった。相変わらずチュウジは一羽に遭遇すればよい方である。そんななかタシギが一羽二番穂の中に伏せていた。プロミナーで観察すると完全に冬羽である。後ろ向きで所謂ジシギダンスを始めた。始めては静止を繰り返す。やがて動き出し採餌行動をしながら二番穂に隠れながら遠ざかる。暫くは観察撮影して終了。日が射して暑くなった。



初認。このまま一度は立ち去り帰路に再度観察してみる。



タシギダンスを終えて遠ざかるタシギ冬羽。


二番穂の間を伏せながら移動・遠ざかるタシギ。



二番穂に隠れこちらの様子を伺う・・・・、ここで終了。
 第六回
2019.09.15(日)
 朝から晴天の予報になりフイールドにでかけてみた。ムナグロが鳴きながら通過、昨日のチュウシュクシギが未だ残っている。タシギの群れは相変わらず少ない。刈田の湿田に二番穂が伸びている。いつも居る場所は限定的だ。やはり乾いた藁の場所は好まない様子。空気感も良くてクリアーに見える。チユウジシギ一羽が飛び立ち着地点を確認して帰路立ち寄ってみたが見つからず。ギィッと遠くで声がしたような気がする。全般的に遅いのか少ないのかは未だ分からない。


№2フイールドはタシギもチュウジも未確認。


スーパコンデジ2000mm三脚使用、リサイズ。


肩羽もほぼ新鮮な幼羽のタシギの幼鳥。


デジタルズーム6000mm相当。ノートリミング。



背面からも一枚。全て同一個体。動画も30秒で撮る。AFSかAFFかで未だテスト中。液晶モニターも見易い。
 第五回
2019.09.14(土)
 天気予報では午前中曇り午後は晴れる予報でした。やっと涼しくなったので長袖仕様で出かけてみた。ところが霧雨が降り出して小雨になった。レインコートを着るのを忘れプロミナーカバーやデジカメのカバー・レジ袋などすべて忘れてしまった。デイパックに入れて置くべき必需品だ。かろうじてタオルとティッシュで雨を拭きふきフイールドを歩いた。幸いにも1時間ほどで雨は上がり明るくなってきた。上空をタシギ11羽が旋回通過やはりタシギの群れが観察された。幸先が良さそうと思いつつ歩いたがなかなかタシギすら飛び立たない。木曜日のチュウジシギの側の刈田からギィッと一声飛び立ち遠くに飛び去る。タシギが二羽飛び立つが見失う。雨の水滴で見難くなっている双眼鏡をタオルでふき取るがびしょびしょ状態。諦めずにもう一度繰り返し歩いた。すると二番穂の伸びた刈田に切り株に隠れているタシギ一羽を見つけた。タシギ冬羽のようだ。しばらく観察してその場所を離れて再度その場所に戻ると今度は二番穂の間に休むタシギを確認した。帰路タシギが10羽の群れが飛び立った。先ほどの群れかも知りない。イールド№2に移動する。乾いているのでタシギはほぼゼロ。その時変な声、セブンホィッスラーが飛んで着地した。木曜日のはホウロクシギでは無くチュウシャクシギであった。チュウジシギが一羽、ギィッと飛び立ち飛び去ってしまった。今季はチュウジシギがとても少なく感じる。昨シーズンも同様だ。以前のように複数個体の確認はかなり難しい状況になってしまったのだろうか。数年ごとのジシギ豊作季を待つほか無いのかもしれない。



小さな株の陰で休むタシギ。小雨なのでガスっている。


雨も止んでガスも晴れた。スーパーコンデジ3000mm。タシギ冬羽



1000mmリサイズ。



同2000mmをトリミング。2000mm程度で撮影してリサイズするのがベストかもしれない。


3000mmリサイズ。

2000-3000mmなら大差ないように感じる。
 第四回
2019.09.12(木)
台風一過15号
 9月9日早朝に東京湾縦断し千葉市に上陸した台風15号は史上最強の暴風60m弱は新幹線よりも早い速度だという。そして3日後の今日は前線が南下してカラリとした晴天になって今季初ジシギ日和になりました。いつもよりは少しばかり早めにフイールドに向かう。空は青空で刈田には適度な水が溜まっている。フイールドを歩くとさっぱりタシギが飛び立たない。この時季にこんなことはとても珍しく思う。それでも丹念に農道を歩いた。ほぼ終盤の頃に刈田からギィッと一声でふわりとジシギが一羽飛び立つ、隣の刈田の畦近くに着地した。帰路にゆっくりと戻る、その場所に到着する。最奥の畦際にチュウジシギらしいのを見つける。そしてプロミナーで観察する。ヨモギの枯れ枝が前被りになりなかなか見にくい場所に居る。それでも種の識別を試みると羽繕いして尾羽を広げた。暫くそのまま広げている。やはりチュウジシギで問題ない。そして大雨覆いの一部に幼羽が認められることから1W第一回冬羽チュウジシギだった。今日はデジスコセットとスーパーコンデジを比較試写してみた。デジスコは軽量だが倍率60倍×50mm=3000mm相当ではかなり暗くてピント合わせ難い。とくにマニュアルなので何度もフォーカシングすることになる。一方スーパーコンデジは通常は2000mmだが鳥が遠いとか小さい場合は3000mmでも試写する。勿論、三脚なら完璧。フアインダーが見易いし、AFなので心配ない。そしてスーパーコンデジがベストと判断した。


肩羽の一部に幼羽が認められる。チュウジシギ1W第一回冬羽。デジスコ


スーパーコンデジ2000mm相当、トリミング、下列肩羽に幼羽が認められる。


右側下列肩羽に幼羽が残る。1W第一回目の冬羽。

今日は声が聴くことができた。幼羽の確認、外側尾羽の観察など収穫大。発見場所の条件が悪くて30分間以上も腰を据えて観察したが畦の草叢に入り込み採餌を繰り返し二度目、三度目であきらめて撤収した。№2ふいーるどではタシギも一羽も見つからず。

第三回
 2019.09.05(木)
迷うジシギ識別
 今日も朝から曇天になった。フイールド№3は予想通りにコンバインが始まっていた。10枚ほどが刈り取られていた。以外にも畦・農道はからからに乾燥していて刈田のコンバイン跡には水溜まりも無くて刈り取られた藁も乾燥している。刈田を目指してゆっくりと歩く。刈田にはサギが群れている。これらが離着陸するとジシギたちは驚いて飛び立ってしまう。先日のタシギたちが居た農道の側に一羽のジシギを見つけた。頭が見え隠れしている。プロミナーで覗いて観察する。どうやらこちらに感ずいていてしきりにこちらを観ながら少しずつ遠ざかる。時々草の少ない所で振り返り警戒している。5-10分くらいで草地から水路に入ったと思われた。その場所は迂回して帰りに立ち寄るとその場所には跡形もなく飛び立つことも無く見失ってしまった。今日はチュウジシギ冬羽一羽だけの観察で日差しが出てきたので終了した。プロミナーで観察しながら良いポジションになったときは直ぐにスーパーコンデジでプロミナーを架台にして1000-3000mmまでいろいろな角度から撮影してみた。撮影が終わればデイパックに入れて歩く。



初認ではジシギ?。・・・・チュウジかなオオジかな・・・・・・そしてプロミナーでズームアップしてみるとJIZZ的にはチュウジシギだ。とても警戒している。それでも一年ぶりだ。昨シーズンは不作で殆どチュウジシギの地上での観察はしていない。久しぶりの感激。土曜日もお天気次第では出かけてみたい。





何となくもやもやした感じで識別に納得がいかないような感じがする。典型的なチュウジシギではなくオオジシギではないのかと自問自答し始めた。迷った証拠である。直感的には当地はオオジは少なく稀なことであるという先入観があるからチュウジだと思ったが、しかし、よく考え直して全体、下半身は見えないが、淡色すぎはしないか⁇そこで暫くは保留にしておくのが最上であろうという結論にした。オオジシギなら冬羽であろう。
 2019.08.31(土)  8月に1度は出かけようと思いながらも月末になってしまった。当地はオオジシギの渡来はほぼ見られないことから9月からがジシギ、チュウジとタシギ、そして稀にはオオジの幼鳥が観られることが有る。8月も曇天で東風の日が何度かありましたが諸般の事情ででられませんでした。8月31日は早朝は曇天でやや涼しかったがどんどん明るくなりお天気雨と同時に真夏日になってしまいました。一時間ほどフイールドをゆっくりと歩いた。いよいよ稲も色づき除草も終えコンバインを待つばかりです。週末明けから始まると思います。プロミナーとコンデジを背負い農道を歩いているとかなり遠くにジシギが居た。プロミナーで覗いてみると一羽は畦・農道の草地で休んでいる、もう一羽は端の方に見え隠れしている。その行動は採餌しているようにも見えた。更には右端からちらりともう一羽が見えたがその後は見つからない。一羽が羽繕いを始めた。翼下面と次列がはっきりと見えた。タシギだ。二羽はタシギだろうとなった。少し遠いので帰り道に順光で観ようと他の畦を探したが見つからなかった。帰り道その畦が近づいた、しかし水路には沢山のサギ、ダイサギ、アオサギ、チユウサギが10+居た。これらがその畦に降りた。と同時にジシギは飛び立った。三羽。二羽と一羽に分かれて飛ぶ。二羽は明らかにタシギ。そしてもう一羽はチュウジシギらしい飛び方で遠くに飛び去る。ついてないな・・・・・と思いながら歩いていると再度タシギ二羽が飛び立つ。先ほどの二個体。今日は渡来を確認するだけと思いながら帰途につくとお天気雨と同時に日が射して暑くなった。タシギの渡来が少しばかり早いなと感じる。








翼下面からだけでタシギと断定するのは10%のミスがあるかもしれない。観察中に次列先端の白帯を確認していることと飛翔中の声、ジェー、ジェー、更には飛翔時の翼動が比較的早く飛翔速度の速さなど総合的に判断した。単独飛翔のジシギは恐らくチユウジシギという推定である。先ほどのタシギとの翼動の速さ、飛翔速度など微妙に異なるがオオジシギとの差異は俺には分かりにくい。声は聴きそこなった・・・・・・。

すっかり稲刈りの準備が整った稲田。来週からは忙しくなると思う。もう少し近距離で飽きるほど観察してみたいと感じる・・・・・・・・・

 2019.07,21(日)  

いよいよ秋のジシギの渡りが始まりました。当地ではこの時季オオジシギの観察例は有りませんが、全国的には始まっているので現地の状況の下見を兼ねて第一回目のフイールドへ行ってきました。今年は例年になく長い梅雨空で日照時間が少なく夏野菜への影響は少なくありません。普段食べなれているキュウリ、トマトなどは価格が高騰して庶民には財布がいつも空になっている。それでも夏野菜大好きなので毎日山盛りの野菜サラダをもりもり食べている。フイールドの青田は未だ出穂前です。水路にはサギ類やカルガモ、ツバメの巣立ちびながあちこちに止まり親から餌を貰っている。農道ではヒバリとスズメ。何処からともなく変な声が聴こえてくる、どんどん近づいてきた。するとなーーーーんだムクドリのキュルキュルという声でした。


除草された農道は観察ポイントですが、今日はヒバリやスズメだけです。今日はコンデジ
P1000の出番は有りませんでした。
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