Golden Snipe Gallinago Aurum  キンジシギ 黄金地鴫

2022.06.11renewal
   

2020年秋から2021年早春までの越冬観察そのⅣ

9月から続けている越冬タシギの観察記録はいよいよ終盤を迎えます。元々越冬タシギが定着する時季は本格的な寒さを迎える12月に入ってからと思っていましたが9月はタシギ以外のジシギたちの渡りも終えてタシギの移動のピークも9月中に観察されます。刈田の湿地では何処にでもタシギだらけという状態が続きますが、その期間はあっという間に過ぎ去っていく。そして9月でも小さな水路にタシギたちが入る。これは通過だろうと思っていたが、そのまま越冬に入る個体が以外にも多いのです。稲刈り・コンバインは10月には終了して二番穂が伸びて刈田でのタシギは見つけにくくなる。水路は草が覆いかぶり見にくい場所もあり、そんなところを上手く利用して採食、休憩場所に使用していることが分かった。大きな用水路も水が停止すると適度な深さ、泥、水草などが生い茂り、そこにはいろいろな水棲生物が棲みついている。これまではタシギはイトミミズ、太いミミズばかり食べている。と思っていた。ところが秋にはドジョウ、ホトケドジョウ、カワエビ、ヤゴ、ヒル、ザリガニ幼生などを捕食するシーンを度々観察している。撮影もしている。このように身近な観察から新しい情報が手に入り、もっともっと知りたいと思うようになる。12月末から1月中の厳寒期は凍結や乾燥化により餌場を変えざるを得ない状況になる、彼らは何処に移動しているのだろうか、元には戻るのだろうか⁇などいろいろなことが浮かんでくる。2月はいよいよ北への旅たちの準備が始まる。季節も冬から春へと雨が降る。どこでも湿地で餌場所は困らない。そしていつの間にか旅立って行く。個体識別した個体がこの秋に戻るだろうかなどと妄想を膨らませる。以前沖縄で白化個体のタシギを観察したことがある、そして次の季節にも巡り合えた。こんな嬉しいことは無い。
2021.01.31 HappyChappy
Birdopia Gallinavi

   観察日  観 察 記 録 
 2021.03.05 啓蟄です。 


垂れ尾タシギは至近距離でフリーズしていた。
これが最後とばかりにシャッターを切る。




大水路にて。

近い水路の個体です。これ以上出てこない。
 2021.03.04


西側大水路にて、近いが見えない。


東側大水路にて、近いですが角度が悪いです。


垂れ尾のタシギは遠いが警戒心は相変わらず。日陰に
隠れるがやはり採食に忙しい。 
 2021.03.03  雛祭りです。

いよいよ啓蟄が来るといろいろな虫が這い出してきます。


草被り水路にて1sへの変化か⁇


大水路にて、Sへの変化。



水路から田んぼへ、そして瞬間移動した。




垂れ尾のタシギは遠いのに日陰に隠れた。相変わらず警戒心は強い。
上段肩羽の一部が脱落している。換羽の促進か⁇
 2021.03.02  


曇天・小雨は警戒心を薄めてくれる。垂れ尾のタシギは近い。



逆光の個体



大水路にて。


大水路にて。


逆光の個体と近い場所・帰路、異なる別個体です。
顔のパターンが異なります。今日は大収穫でした。
2021.03.01  三月に入りました。タシギたちは益々忙しくなります。午前中は垂れ尾のタシギと三個体が 
同時に採食していました。俺には旅たちの相談をしているとしか思えないです。


三個体で採食する。時々太陽を観ている。


その一羽はSの始まりです。



そして二羽目も同様にsの始まりです。



垂れ尾のタシギは最もSが進んでいる。肩羽、顔他の赤褐色。


以下午後の部です。大水路には3個体が定着している。




枯れ枝の中に休む個体は、これでは不可ですね。多分Sが始まっているでしょう。
 2021.02.27
垂れ尾のタシギが戻る。草陰からこちらを伺っている。賢い。




ネズミのごとくの速さで遠ざかるがそれでも採食に忙しく途中で止まりこちらを
観ている。かなり夏羽の感じが増している。食べるのが忙しい。



警戒心の強い冬羽の個体。は足元から飛び立ち50メートル先に下りた。
日陰でフリーズしている。撮影のチャンスはそんなに無いから予め
補正などセッティングする、撮る、何枚か撮ると、あっという間に反対側に飛んだ。



風が強いので土手下の大水路を歩いた。すると一羽が飛んで50メートル
先の草陰に下りた。遠いので少しずつ距離を詰めた。動かない。
更に詰める、又詰める。夏羽だ・・・やったー。撮る。






逆光なので本来の色彩では無いが明らかに夏羽の始まりです。
色彩は明るく赤褐色が濃い、頭側線内斑点も目立つ。そして肩羽の
下段の冬羽・旧羽の下から夏羽・新羽が生えてきた。これが夏羽
の始まりです。この変化が解るようになりました。勿論、個体により赤褐色
の少ない普通の褐色の個体も多いですから要注意です。この時季に
この色彩、換羽から成鳥の♂と推定します。証拠は嘴の長さの印象です。
短めです。観た瞬間に長いという個体が居ますね、これは明らかに♀でしょう。




更に肩羽の拡大です。新旧、夏羽と冬羽が分かります。
 2021.02.26
いつもの場所には垂れ尾のタシギは居なかった。そして別個体が採食している。
ちょっとだけ警戒するが遠ざかるほどでは無い。この個体もそんなに長居はしないだろう。
いよいよ春の北上・渡りの始まりだと思う。これで定着していた個体は全て移動を
始めたと思われる。




垂れ尾のタシギのテリトリーに来た個体です。夏羽の始まりです。
久しぶりにタシギのダンスを観た。アオシギを連想する。 
 2021.02.25


今日の垂れ尾のタシギ
は隣の水路にて採食していた。警戒心は同じ。
旅立つ前の食事は旺盛になり皮下脂肪を蓄えて飛行エネルギーにする。
どんどん食べなさい。



昨日の大水路の個体は小さな湿地の水路で採食していた。
羽縁が白いのが特徴の成鳥冬羽から夏へ始まり。

 
近い水路の冬羽の個体です。
 2021.02.24  今日は垂れ尾のタシギはパスする。同じパターンの画像ですから。
大水路には見慣れない個体が居た。夏羽に移行中の個体です。





こんなところで休まなくても。



近づいても動じない。カモフラに自信ありでしょうか⁇動かないことも
安心安全の選択肢。
 2021.02.23  今日は強風・北風で鳥見には不適日和です。歩くことに専念しながらちょっとだけ観察です。


今日の垂れ尾のタシギ。互いに覗く。


暫くすると採食を始めた。


しかし、どんどん遠ざかります。


昨日の午後の画像から一枚。肩羽羽縁はほぼ白いが夏羽への換羽が始まっている。成鳥。
 2021.02.22
草被りの水路を覗いたら近くに垂れ尾のタシギが採食していた。
慎重にカメラを構えて換羽状態を撮る。横、後ろなどは久しぶりです。
以下三枚は垂れ尾のタシギです。肩羽や他の羽も何となく
換羽の始まりだと感じます。上背のラインも綺麗なゴールドの
羽縁です。











午後の部です。愛車の軽四駆シエラに乗ってちょっと遠くまで出かけました。水路には四個体を観察・撮影しました。
以下三枚は同一個体です。





後ろ。


右。換羽は夏羽のようです。肩羽羽縁のバフ色はほぼ白です。
このような個体は夏羽でも顔・頬・首・後頭などは赤褐色には
ならないと思います。赤い色素が少なめに思える。


水路の草地で休むタシギ。完全にカモフラに自信ありかなりの
近くでも動じないです。



別個体です。換羽進行中のように見えます。
ここの水路には週1-2度でかけている。これで三回目です。
強風の日は個体は観つけられませんでしたが今日の
ような穏やかな日は4個体以上は観察されます。

 
 2021.02.21 いやー暖かすぎますね。タシギは警戒心強すぎ、遠すぎ、隠れてる。などなど観察は難しくなってます。焦らず観られるものだけ観て楽しんでます。


垂れ尾のタシギは遠くて警戒してる。換羽が分からない。



観つけたが隠れる逃げる遠いです。

 

ちょっと遠いのでクサシギと一緒です。
 2021.02.20 月曜日の雨の後から変化が始まる。定着していた個体の半数以上
は姿を見せず。定着している個体はとても警戒心が強くて近寄れない。
などいろいろな変化を感じる。


垂れ尾のタシギは定着したがとても警戒心が強くなり観つけると同時に
走って、飛んで遠ざかるようになった。裏をかかれて遠くに居る。



東の大水路にはあたし居個体が来た。フリーズしている。
肩羽はダブリが観られ夏羽の始まりと思う。顔も心なしか
赤くなってきたように感じる。


行に日陰から飛び立ち遠くでこちらを伺う。

 
帰路は慎重に近づくと日陰にフリーズする冬羽のタシギ。ここに定
着するが警戒心が極めて強いです。遠くからの観察がやっとです。

 2021.02.19  


垂れ尾のタシギが狭い範囲に定着、捕食率は良好。



小さな湿地の水路には新しい個体が来た。肩羽下列はダブリ
の羽毛が観られるので夏羽の始まりかも。
 2021.02.18

冬羽のタシギ、はここに定着しそうです。
垂れ尾のタシギは遠くて草被りですが定着するかも。 
 2021.02.17 先日の雨でフイールドの環境が変化しました。乾いていた水路は増水
し田んぼは湿田になりました。これまでは小さな狭い水路に執着して
いたタシギたちは移動を始めたように感じます。昨日観察した二個体
は同一場所に定着しているがその他の個体は全く姿を見せないです。
小さな移動なのか或いは春の移動なのかは未だ分かりません。この
一週間ほどで分かると思います。


垂れ尾のタシギは戻って四日目です。

 
草被り水路にて冬羽、昨日と同一です。
 2021.02.16


近い水路にて、冬羽。警戒心が強いです。


 
午後の垂れ尾のタシギ
 2021.02.14


下に肩羽を拡大すると。

成鳥冬羽、下列肩羽にダフリが見えます。これは夏羽の始まりかも。


 
近いので双眼鏡で覗いたら頭・顔が赤褐色強くなっている。
肩羽もダブリが見られる。やはり夏羽の始まりと思います。
 2021.02.13

普段は観られない水路に肩羽が幼羽風に白い、しかし第一回冬羽です。下列肩羽羽縁は細く見える。



小柄で幼羽の残る第一回冬羽移行中の警戒心の強い個体です。
発見して互いに様子を伺う、そしてちょっと眼を離したすきに
この個体は飛び去ってしまう。半分以上は見失う。そして好条件
ではその移動先が分るのですが近づくと走って逃げる。それも
水路の縁から離れることは稀です。




足・脚を怪我している個体です。栄養状態は良好です。
ひょっとして夏羽が出始めているのかも知れません。



垂れ尾のタシギはイトミミズを捕食した。この時季はほぼイトミミズです。



ここからは午後の部で新規開拓地。ハシブト風タシギに出会いました。



もう一羽見つけました。冬羽です。


上と同一個体。見慣れない個体・羽衣は新鮮な感じで観られます。


 
そろそろ移動の季節なので換羽状態を注意深く
観察している。夏羽は未だ早いようです。
 2021.02.12
 
大水路にて冬羽の成鳥、夏羽⁇が出始める⁇


小柄な幼羽の残る第一回目冬羽



冬羽、足のケガしている個体です。



垂れ尾のタシギが戻り採食する。未だ夏羽の気配は無い。
 2021.02.11  



小さな池は水が少なく干潟の湿地になっていた。そんなところにタシギが一羽。


上と同一個体です。冬羽。




上と同じ個体です。昨日の午後の観察です。上の四枚。



大水路に戻った個体ですが警戒心強いです。近寄れない。



脚・足を我している個体ですが栄養状態は悪く無さそうに見える。



強風の中風を避けるようにして橋の下で採食する。
覗いただけで警戒して飛び去るほどです。未だ幼羽を残しているのか
 2021.02.10
:警戒心の強い個体は走って遠ざかります。



脚・足を怪我した個体は警戒心は強くは無い。


上の個体は採食を終えて田んぼで休憩モードに入りました。超ラッキー
です
 2021.02.09  


小さな湿地の水路は生活排水が流れていた。乾期でも水が絶え
ることは無かった。冬羽の後期でしょうか、雨覆いは摩耗が激しい。
以下同一個体です。



富栄養化でイトミミズが豊富に居ると思われる。


この場所は通路から離れているので安心して採食できそう6
但しチョウゲンボウはいつも電線に止まり水田を観ている。。
 2021.02.08  

垂れ尾のタシギが昨日から戻った。

側の水路にも冬羽。


小さな湿地の個体は、北側水路の個体です。


新しい水路にてイトミミズを効率的に捕食していた。成鳥冬羽。
 2021.02.05  


小さな湿地のタシギ、この後警戒して飛び立つ。



一番近い水路に成鳥冬羽のタシギ。


これが一番近い水路の風景とタシギ。上と同一個体です。
 2021.02.04  

この時季には数は少ない。定着する個体は有難いですね。


近い水路には日々入れ替わる個体。
 2021.02.03  


一番近い水路にて二個体観察。そのうちの一個体ですが識別不可。
暖かくなり水路にはタシギの姿が見つけにくくなりました。あちこちと
移動を始めたのでしょうか。
 2021.02.02  


小さな水路の枯草の影にタシギが一羽。




上と同じ個体です。肩羽の勉強中です。いろいろな図鑑を見ても
肩羽を詳細に解説しているものは少ないようです。真木宏造写真
図鑑650の解説には上段(3;列)下段(2列と書いてある。これを
参考に撮り貯めた画像からいろいろと考察してみたいと思います。
そのうち暇をみながらです・・・・・
 2021.02.01  節分から立春へ、いよいよ旅たちの準備が始まります。


東側水路の個体が戻りました。


北側水路の個体は頭側線内の斑点が目立つ。


近い水路に冬羽の個体。


小さな湿地の第一回目冬羽に換羽中の個体。
inserted by FC2 system