タシギ・田鴫のカレンダー2021年版

タシギの羽衣の変化をカレンダーで表現してみた。幼鳥・幼羽から第一回目冬羽・非繁殖羽、第一回目夏羽・繁殖羽、成鳥・冬羽・非繁殖羽、成鳥夏羽・繁殖羽までの完成形を表す。成鳥とはこれ以上の羽衣の換羽変化が無い状態をいう。幼羽では肩羽羽縁が細く白い、雨覆いや三列風切なども羽縁は同様である。冬羽や夏羽では羽縁がバフ色で外側は広い傾向がある。又、夏羽は冬羽に比べて明るく赤褐色が強くなる傾向。成鳥は下段肩羽が大きく羽縁もより広くなる傾向にある。半面、夏羽でもバフ色の強い個体も居るので個体差が大なので要注意。冬羽でもかなり赤褐色の強い個体が観察されている。2021.02.06。
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部分換羽(肩羽、雨覆い、三列風切など)と完全換羽(部分換羽+風切羽、尾羽など)

部分換羽は幼羽から第一回目冬羽、第一回目冬羽から第一回目夏羽

完全換羽は第一回目夏羽から(第二回目冬羽)成鳥・冬羽、成鳥・冬羽から夏羽。


今季の観察から3月に入り南風・西風が強い日に第一陣、そして再度、強風・春の嵐に
乗り北帰行する。ことが解りました。彼らは強風を待っているのです。

     羽  衣  の  変  化
   生まれた年  
   1  
   2  
   3  
  4-8月は繁殖期   
繁殖期間      4  両親・ペアリング、営巣、産卵、抱卵、孵化、雛・育雛 ⇒ 幼鳥・幼羽
 5  
 6  
 7  幼鳥・幼羽から第一回目冬羽へ換羽。
 8  
9-10月は渡り・南下   
越冬期間  9  早く生まれた個体は換羽が進み第一回目冬羽・非生殖羽へ移行。
 10  遅く生まれた個体はほぼ幼鳥・幼羽で渡りを始める。
 11  いろいろな換羽状態の第一回目冬羽・非繁殖羽が観察される。
 12  
 二年目  
 1  早く生まれた個体は第一回目冬羽に換羽済、遅い個体は未だ幼羽を残し第一回冬羽.に換羽進行中。2月上旬にも観察されている。
 2  夏羽への換羽の始まりは下列肩羽が新たに生えてくることから分かる。
  3-4月は渡り ・北上  
   3  南・西風が吹くと北帰行第一陣出発、同様に南・西風で第二陣出発。
少しの個体が未だ残っている。北上個体が立ち寄る。
繫殖期間      4  第一回目夏羽・繁殖羽
 5  北上の遅い個体は5月のGWの頃には明るい色彩の夏羽が観察される。
 6  
 7  
 8  第一回目夏羽・繁殖羽から(第二回目冬羽)成鳥・冬羽・非繁殖羽に換羽
   9-10月は渡り・南下  
越冬期間  9  成鳥・冬羽は換羽完了して渡来・南下して来る。と思われる。
 10  
 11  
 12  
 三年目  
 1  
 2  
  3-4月は渡り・北上   
   3  
繫殖期間    4  成鳥・夏羽・繁殖羽が観察されるのは部分換羽で北上後に完全換羽
を行うと考えられる。
 5  
 6  
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 8  
    9-10月は渡り・南下  
   9  
   10  
   11  
   12  
     
    注意 第一回夏羽・繁殖羽は4月に完了を表すのでは無くその前後になる。以下冬羽も同様とする。

タシギでは渡りや越冬中に完全換羽中の個体に出会うことは極めて稀です。北上・移動後に完全換羽を行うと思われる。反対に南下・移動前に換羽を完了していると推定される。筆者は沖縄本島で越冬か渡りの途中の個体が風切羽を換羽している新旧羽が混在しているのを観察している。沖縄県で秋の渡りではハリオシギ成鳥が完全換羽進行中(脱落、新旧羽)している個体を何度も観察している。オオジシギは特異な換羽をするので要注意です。
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