Teabreak


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丁度一年ほど前からジシギの肩羽のイラストを鉛筆と赤色鉛筆で描き始めました。そして顔と尾羽をいろいろな図鑑を見ながら模写を繰り返し練習を続けています。よく似たもの同志のジシギをそれと分かるように描くのは素人には簡単なようで簡単なことでは有りません。旅先で肩羽、顔、尾羽・中央・中間・外側だけを何度も何度も繰り返しただただ描き続けてきました。素人には本物そっくりという模写は不可能ですし画像を模写してもそれはただのコピーに過ぎないのです。初めは100円ショップの無地ノートで鉛筆書きでした。そして色鉛筆から水彩絵の具を使用するようになりました。そのレベルではジシギの実物大の寸法を調べてライブサイズで描くようにしました。するとジシギの大小・色合いなど少しずつその種の固有のプロポーションと色彩が浮かんでくるようになりました。少しずつ、いっぽ一歩前進しながらいつかはイラスト図鑑が描けることを夢見ながらトレーニングを続けます。ここにアップするのは終点ではなく出発点でより良いイラストが描ければ逐次チェンジしていきます。
沖縄へのフエリー船内にて、飛龍最後の乗船です。乗船客の激減で石垣島、宮古島、台湾行は廃止になりました。現在は東京からの直行便も廃止です。

 
 顔図鑑

タシギ・色鉛筆

管理者がそう感じる色彩とプロポーションで描いてます。クルーズフエリー飛龍21船内にて

 

タシギ・水彩細く長い嘴と、眉線より太い目先線。

 ハリオシギ・水彩、 丸い顔と基部が太く短い嘴、頭側線内の斑点

 チュウジシギ・水彩、角ばった台形の顔で真黒いという感じ

オオジシギ・水彩太く長い嘴、細長い顔が淡色である。

 アオシギ・水彩他のジシギとは色彩が全く異なる。


特別掲載・コシギ・水彩 、いつか会いたい憧れの鳥になりました。
その後念願のコシギに出会いました。当ホームページに記載してあります。


 
外側 尾羽図鑑

左上タシギ、左下チュウジシギ、右上ハリオシギ、右下オオジシギ。

タシギの最外側尾羽は淡色で中央尾羽と同等幅である。

ハリオシギの外側尾羽は6-8対・通常は7対が針のように細く1-2ミリ幅。

チュウジシギの外側尾羽5-6対は段階的に細く2-4ミリ程度で暗色である。

オオジシギの外側尾羽は段階的に細く5-8ミリ・チュウジシギより、かなり太くて淡色である。

尾羽・タシギ


 外側尾羽・最外側尾羽・タシギタシギの最外側尾羽は淡色で中央尾羽と同等幅である。

 尾羽・ハリオシギ
 外側尾羽・針尾・ハリオシギハリオシギの外側尾羽は6-8対・通常は7対が針のように細く1-2ミリ幅。

尾羽・チュウジシギ


 外側尾羽・チュウジシギチュウジシギの外側尾羽5-6対は段階的に細く2-4ミリ程度で暗色である。

尾羽・オオジシギ

 外側尾羽・オオジシギ

オオジシギの外側尾羽は段階的に細く5-8ミリ・チュウジシギより、
かなり太くて淡色である。

 フイールドで外側尾羽が全て見えるということは相当な幸運で無ければ簡単には見ることは出来ないのです。しかし、100%不可能では無く、観察機材が優れた現在ではかなりの確率でその証拠をデジタル画像で残すことが可能になっています。特に外側尾羽を広げる時間はほんの一瞬であるからフイールドスコープを覘きその瞬間を静止画・動画を記録することで、後からその尾羽を確認できることは多いのです。しかし、イラストで描いたように尾羽・外側尾羽を平面的に観察しなければ時として誤った結果を下すことが多々あります。チュウジシギの外側尾羽を平面的に見れば明らかに羽は2-4ミリの決してハリオシギの針尾状には見えないのです。それが水平に見える角度ではかなり細い針状に見誤ることがあります。僅か一本の外側尾羽からでもハリオシギの針尾と分かる画像もありますし、数本の尾羽が重なり合っているピンボケ画像では?ということも多々あります。ジシギ識別の最終的拠り所は尾羽だけです。しかし、それは手に取って形状・枚数・色彩などが明らかになった場合です。フイールドではその一部から種を特定するという高度なテクニックを駆使するには他の識別ポイントを幾つも積み上げて結論を出すのがベストなのです。ジシギには標準から外れた例外的個体が多々居るということを認識すれば謙虚にならざるを得ないのです。特に南西諸島のジシギには本土・本州を通過する種とは明らかな相違点があるのです。それらは写真図鑑から既にお分かりのことと思います。難しい・分からないでは何も始まりません、確実な識別点を基本的に確認することから始めてみましょう。尾羽だけに拘り過ぎてもいけない、されど尾羽に拘らないJIZZを頼りにするにはかなりの観察経験と実績が必要になります。初めは拘って、分かってくれば拘り過ぎないことがベストかも知れません。2022.06.06追記。
 

ジシギの尾羽の観察方法について

市販の図鑑に書いてある全尾羽を観察することができるのは
タシギの日光浴シーンとオオジシギのディスプレイフライト時ではないでしょうか。勿論、尾羽の全数は片側全数のほぼ二倍であるから片側全数×2でも決して誤りではない。極稀に奇数枚数のものが居るという報告もあります。チュウジシギオオジシギでは水浴後の羽繕いや伸びなどの際に片側尾羽・外側尾羽の一部か全部が重なり合って見られることがあります。勿論、フイールドでしっかりと数を数えられる程の余裕のある尾羽の全開なら撮影のチャンスでも有るわけですからしっかりと静止画・動画で記録しましょう。このような場面は極稀で殆どは外側尾羽の一部、それも角度が運悪く水平的であったり、ピンボケであったりします。至近距離で尾羽を広げてもこちらを向いていて・警戒して尾羽は全く見えずなんてことは良くあるのです。最高の場面は10−15メートルで横向きに伸びをして尾羽の片側を全数か外側尾羽の大部分を適度な重なりで枚数確認できるような仕草をしてくれることです。そんな場面をごく平常心で冷静に写せば、1/500秒以上が望ましい、最高の生態識別写真です。ハリオシギはジシギのなかでも最も外側尾羽の観察が難しい種です。それは極めて細く短いという針尾を見逃していたり見誤りがかなり多いのです。フイールドで針尾の尾羽と確認できるのは何らかのトラブルや尾羽・中央尾羽の換羽時期に限って針尾が飛び出して見えているという個体を何度か観察しています。そして一瞬開いた外側尾羽は決して針とは識別不可能です。しかし、デジタル時代の現在はその瞬間に高速連写・動画という手段があるのです。ですから伸びや尾羽の羽繕いの瞬間は見ると同時に撮影も同時に進行させることです。そして画像処理で丹念にその画像を拡大して見ることをお薦めします。観察時には全く見る事の無い場面が写っていることが多々あるのです。デジタルデータはできるだけ長期保存しておくことをお薦めします。後々に新しい見かた考え方で画像を再点検すると思わぬ発見があるものです。管理者は初めは気が付かない針尾を後々に幾つも発見しているのです。石ころも時間が経てばダイヤモンドかプラチナになります。

 下列肩羽


ハリオ・チュウジ・オオジ・ジシギ成鳥は左上。タシギ成鳥は中段。ジシギ共通幼羽は下段。

 ジシギの幼鳥・幼羽は内弁・外弁が共に細く白いのが共通。

タシギの成鳥は内弁が細く濃いバフ色で外弁は淡いバフ色で太い。

タシギ以外の成鳥では内弁・外弁共に等幅で濃いバフ色。

バフ色は普通汚れた白・ベージュ系を言うがジシギの場合のバフ色はかなりの色彩変化があるということを念頭におくこと。そしてここでは標準的な個体のことであり、例外的に内弁・外弁が等幅で同一色彩のタシギがいることなど注意してください。あくまでも識別ポイントのひとつです。赤味のある個体はバフ色がゴールドメタリックを呈するものがいる。ゴールデンバフと勝手に命名しています。ゴールデンバフはタシギだけではなく他の個体でも観察されます。

 肩羽

幼鳥・幼羽ジシギ共通

20101123

ジシギの幼羽は共通で内弁・外弁が細く白い。

真ん中と左上のイラスト例はタシギ以外のジシギに共通の成鳥


下段と中段右のイラスト例はタシギ成鳥、いろいろなバフ色の例

肩羽の内弁・外弁のバフ色・色彩と太さの変化はいろいろあるので内弁外弁
の等幅と濃淡でタシギ以外と結論づけるのはミスにつながることもあります。

ヤマシギ20101126

 

イラストを描くことで部位を詳細に知ることになる。上手・下手は素人には別物である。そして素人ならではの識別ポイントのひとつになれば幸いと思う。なんでもチャレンジしてみましょう。

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2022.06.06renewal

 Golden Snipe Gallinago Aurum  キンジシギ 黄金地鴫
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