尾羽の段差
  ハリオシギとチュウジシギの決定的な識別点は尾羽の枚数、外側尾羽の形状、(チュウジシギの最外側尾羽は極めて細くハリオシギ的針尾のように見える個体が居るので要注意。ハリオシギの針状とチユウジシギの極めて細い個体の外側尾羽は形状が異なることを理解することが必要です。)色彩などが合致して初めて断定可能となる。この他、単純にJIZZ、プロポーショなどから決定可能な分かり易い個体は別問題である。ここでは識別に迷ったり困難を極めるような類似の個体の種を確定する一つの方法として段差の有無も一つの方法として可能であることを筆者はいろいろな観察・撮影画像から導きだしたものである。その段差の見方、見え方はいろいろあり、単純に段差の有無、大小だけで種を特定することはとても無謀でミスジャッジの原因になる。つまり最後の最後には尾羽の枚数、形状、色彩そして全体の評価など総合して確定するのが最良の方法です。識別経験者はJIZZで判断できる。しかし、経験が乏しいか不足している場合には確実な識別ポイントに拘ることも必要です。そしてなにがなんでも尾羽優先だけでは無くプロポーション、色彩、行動なども必ず合わせて判断するのが最善の方法です。何らかの原因、換羽中などで段差は一時的に変化することもあるから。針は細い、短い、段差がある。の三拍子が揃うとミスは少ないです。2022.06.02追記。JIZZで種が分かるまでは修行が必要です。
 

 

 

  2021.04.03追記
タシギの夏羽を探していたらハリオシギの外側尾羽の段差にぴったりの画像を見つけたので追加した。ハリオシギの外側尾羽は細く羽軸のみのようで更に短いのでなかなか見えない見えにくいのが特徴です。下の画像からその理由が明確だと思います。伸びをしたハリオシギの翼の奥に針尾が覗いてます。これを観察中に一瞬で観るのは大変です。デジタル画像で撮り後でチェックすると写っていることが多いのです。開くのが一瞬なので開きそうな時に連写すると良いでしょう。道路工事中の場所に看板がありました。それを利用してみました。
 

 

拡大しました。中央尾羽の先端と外側尾羽の場所に段差があります。

ハリオシギの尾羽、特に外側尾羽は見え難いのが特徴であり、見えないのではない。そして針尾を観ても細いだけでは十分ではない。細く、短く、段差がある。そして他の要素も付け加えると万全です。JIZZで種が分かるようになるまでネット検索或いは野外観察でスキルアップすればここで書いている意味が理解できるようになります。2022.06.04追記。たかが尾羽されど尾羽、奥は深いです。筆者は尾羽を確認した個体を一羽一羽覚えました。それを繰り返すとあるところに到達します、それはJIZZでも分かるという事です。いろいろな個体が居るからそれを繰り返して観ることです。夏羽、冬羽、幼羽など変化は沢山ある。

ハリオシギの外側尾羽の形状については落鳥したものの尾羽などがとても参考になる。野外では上の画像のように外側尾羽の先端部が見えている。この部分だけでは内弁や外弁は見えない。つまり一見すると羽軸だけのように見えている。勿論、正確には外側尾羽の中ほどからは内弁と外弁があることが分かります。当ホームページにも掲載してある。つまりハリオシギが自然体で尾羽を広げても外側尾羽の基まで観るのはほぼ不可能である。と解説しているのです。ハリオシギの外側尾羽の内弁外弁を確認しなくても針と分かれば識別は可能です。2022.07.12追記。

(C)Birdopia Gallinavi 2018
renewal 2022.05.27

 Golden Snipe Gallinago Aurum キンジシギ 黄金地鴫

尾羽の裏側

尾羽の裏側

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