コシギのエピソード

Jack Snipe Lymnocryptes minimus

小鴫・こしぎ

白内障手術の成功を記念して特別に公開しました。尚、観察地名と日時は省略しました。
Happy Chappy 2017,01,01

日本産ジシギはタシギ、ハリオシギ、チュウジシギ、オオジシギ、アオシギを言う。
これらはGallinago属である。図鑑では近縁種としてヤマシギ、アマミヤマシギ
(Scolopax属)そしてコシギ(Lymnocryptes属)を入れて解説するのが普通である。
負け惜しみではないがGallinago属だけでジシギを語るには十分である。と自分で
は心に決めていた。それだけにコシギは全国的に渡来しているとは言え数は極
めて少なく、日本では極めて稀な迷鳥とされる。山階鳥研ではかなりの数の剝製
の収蔵がある。各地からのコシギのガセネタも含めて自分自身で集めた情報を
まとめてみた。記録では20年前沖縄県金武町での記録、9年前の南城市の記録、
宮古島の記録、二度が新しい。それぞれの第一発見者と言われる観察者(複数)
に直接話を聞いているので発見当日の生々しい経験が伝わってきた。
ヨーロッパの図鑑などから得た情報などと総合してまとめているので参考になれば
と思っている。
南城市の画像、映像などからコシギの生息環境が分かってくる。極めて浅い泥地
の水草・コケなどが生える湿地での採餌場所が共通している。そこではほぼ一週
間ほど同一場所の狭いところに固執しているように思われる。勿論、そこに24時間
留まっている訳ではなく時々何処かに飛び立ち、再度採餌場所に戻るという行動を
繰り返している。それをつよく感じさせた。それが発見者から生々しく伝わってきた。
ということです。

あれから九年の歳月があっという間に過ぎ去りました。ジシギ旅を続けてはや10
年です。そろそろ一息、卒業もちらつき始めているこの頃です。

そして、もしも最後にコシギと遭遇するとしたら、やはり間違いなくジシギ旅は一応
卒業とか、一息ということになります。

各地からのコシギというガセネタは小さいジシギがそう言われることが多いようです。
或いは本当にコシギかも知れませんが、やはり客観的に画像が無いと参考記録に
留めることが多いようです。

ジシギマニアなら誰でも知っている、或いは観察経験のある小さいサイズのいろいろ
なジシギが居るのは周知の通りです。ところが単独での撮影ではそのサイズはなか
なか分かりにくいものですが、画像からでもその小ささが伝わることもあるのです。
当サイトにも小さいサイズのタシギを載せています。この他にももともと小さいハリオ
シギにも遭遇しています。このようにもしも、小さいジシギたちに出会ったら多分イメ
ージとしてはコシギということではないでしょうか⁇

ジシギの観察10年を経過してこの辺でなにか変化を起こさないとただだらだらと続く
ことになる。それはそれで経験を重ねるということではありますが、何となくちょっと
だけ足りないものを感じるようになりました。

そして老化していた白内障の手術を終えて師走を迎える11下旬でした。術後1週間
後、経過観察も良く散歩での視力も格段に向上しています。但し視力は未だ不安定
で眼鏡を試作するのは至りません。以前に使用していた二代前の眼鏡が最も良く見
えました。これを使用して土手の散歩も益々楽しくなりました。左右の視力は異なり
ますが全・両眼では1.2で青年時代に戻りました。

ある日の夕方に携帯にメールと着信がありました。そして早速電話すると。あれ・・
メール見てないの、画像があるでしょう。・・・・・そしてはっきりと写っていたのです。
それはそれは待望の9年ぶりのJack Snipeの画像でした。

翌日、フライトですが、前日に最小限の荷物・レンズとカメラだけてす。初めてのレン
タカーでの車中泊経験でした。初めて尽くしですが、シルバーシートなども経験しま
した。
夜はあっという間に明けて7時には現場に到着しました。でもなかなか見つけられま
せん、そこにはタシギもクサシギもセイタカシギ他も居ます。詳細な発見状況なども
聞いていたのでその場所に確実に居ると確信してはいるものの、相手は鳥です。
昨夜飛び立った。いや未だ留まっている。その思いが何度も交錯しました。流石に
二時間も探して見つからない。それも複数人だから益々居ないという確信が強くなる。

三人四人となり、その時、居るじゃない。と一声聞こえた。俺は探すが双眼鏡に入ら
ないほどテンションがMAXでした。居た。見た。そして素早くカメラをセットした。

D7200で撮る。そしてV-3でも撮る。計20-30枚程度だ。感極まりそこに居るバーダー
と握手握手と感謝感謝でした。

散歩人が通り、鳥は隠れてしまった。そして何分後か現れてひらりと舞い上がる。近
くの草地に間違いなく降りたのです。
双眼鏡で探しても見つかりません。そして二時間後でした。中略です。

チュウジシギが飛んだ、他のタシギも飛んだ。最後の最後に居る筈の奴が飛んだ。
ひらひらと上空を次第に高度を上げながら飛び続けた。あ・・・・・・・・飛び去るのか⁇

と思った瞬間にひらひらと舞い降りた明らかに水路に降りたのである。しかし、遠くて
分からない、車を移動する。探す。居た。カメラ・レンズをセットした。そして下流の仲
間に腕を頭の上で丸くして居るのサインをだした。
少し遠いがフアインダーに入ったJack Snipeがじっとフリーズしていた。

Jack Snipeの観察された場所の環境を少しだけ追記します。水路の浅瀬でミズゴケ
か水草の草色に染まる湿地の様でした。それは9年前の発見場所に共通していた。
しかし、翌日は大雨で水が流れてその浅瀬だった場所はひとかたも無く流されていた
のです。つまり泥と水草などは流されてしまいました。現地に到着したのは翌々日の
朝です。次第に水は少なくなり、都市河川の特徴です。浅いところがあるのです、そこ
にはタシギ、イソシギ、クサシギなどが採餌できる浅瀬になっていた。しかし、泥が水
草がありません。これではJack Snipeの好きな環境は無くなってしまいました。昨日、
大雨の日の夕方側の水田の畦で観た。という情報なのです。この情報で確率は一段
とあがりました。Jack Snipeは第一発見場所のその上流の草の陰に現れたのです。彼
にしてみれば水が深く、ダンスをするような場所では無いのです。本来ならもっと水嵩
の少ない場所に行きたいのでしょうが、そこはタシギや他の鳥たちのダイニングです。
そこではタシギに追われていたという情報です。にも拘わらずその場所に固執する。
それはJack Snipeの性格だと思っています。皆さん、Jack Snipeを発見したら追うこと
はせずにそこの場所に現れるのをじっと待ちましょう。我慢できるかな⁇
必ず現れますよ。


もう胸の鼓動も平常心に戻り、帰りのフライトを冷静に考えていた。そして無事に帰宅
した。取りあえず画像のオリジナルを二つのHDDにコピーした。精査は未だ未完。
一度、頂上に到達した感があり、その後は一気に平地に舞い降りてしまった虚脱感。

卒業が頭をかすめた。そうだその上の学部に進もう。と思うこの頃です。皆さん親切に
してくれて本当にありがとうございました。いくら感謝感謝、しても足りないくらいです。

この春から又初心のつもりで10年前始めた奄美大島のアマミヤマシギに会いたく
なりました。


Jack Snipe 幼羽の残る第一回目冬羽への換羽中の個体と思います。2016年11月。


識別点は二重の眉斑及び背面の緑色の金属光沢などあります。でも画像を見れ
ば独特の嘴の基部の太さと長さ、頭との比較です。大きさは20cmでイソシギ大。


その後ネットや新聞報道など大騒ぎになるほど拡散してないので地元のバーダー
が楽しんだと思います。無事越冬地に旅立ったと思います。次に現れるのは果た
して何年後になるのだろうか、俺にとっては最初で最大で最後機会だったのでは
と思います。もう見たい観たいという鳥は本当に少なくなってしまいましたね。

最後に、いろいろと親切に情報を提供して頂いた皆さんに感謝・感謝です。ありが
とうございました。今後も更に修行の旅を続けます。フィールドでお会いしたらどうぞ
気軽に声をかけてください。2017.01.01 by Happy Chappy Birdopia Gallinavi

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