ジシギの食事

ジシギたちは同じような場所に生息しながら少しずつ異なる環境で餌を探していることが分かります。タシギは水のある柔らかな泥地でハリオシギ・チユウジシギ・オオジシギは畦道の上や側面のやや乾いているところで餌を探すことが普通です。アオシギは山間部の渓流で落ち葉や小石の下に潜んでいる水棲昆虫の幼虫などを食べているところが観察されます。これまでに撮影された画像を整理してみました。(越冬タシギがザリガニの幼を捕食したので追加しました。2020.11.22追記)
2022.12.19追記しました。

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浅い水路でミミズを捕食したタシギ。普通は水中でそのままミミズなどを舌を使用して飲み込んでしまいます。 捕食したのはアカムシ・ユスリカの幼虫と思われる。アカムシは最悪の環境にも生息するのでタシギの大好物です。水分のある場所なら水路、田んぼ、湿地どこでも居る。と書いてある。2022.06.05追記

タシギは通常では水のある柔らかな泥地を好んで採食場所にしている。そんな場所はイトミミズ、アカムシなどを捕食していることが多い。しかし、三面舗装の水路などは藻や水草もありドジョウ、エビ、ヤゴ、ザリガニの幼生、ヒルなどを捕食しているのを撮影した画像などから分かりました。勿論、水中の泥の中にも稀ですが太いミミズ居てそれを捕食したシーンを観察している。タシギは太いミミズを食べ馴れている訳では無いから何度も銜えなおしては頭から飲み込もうとするが、なかなか飲み込めない。ある程度の時間でミミズが弱ると一気に飲み込んでしまう。ある時は舳倉島の海岸でタシギを観た、波の少ない浜辺で海藻の側を何やら漁っていた。それは何であるかは分からないが、ミミズなどでは無い。つまり、彼らは渡りの途中など環境を選んではいられないこともある。その場所で得られる食事、餌は何でも食べられるようになっている。しかし、彼らは大きな獲物を見つけても、それを啄んだりして小さくして食べることはできない。つまり捕食して嘴から喉に入る大きさのものしか食べることは無いと思う。動物質なら多分何でも食べるような気がする。しかし、イトミミズと太いミミズでは100倍以上の大きさが異なる。どうしてイトミミズに拘るのか、それは大量に何処でも手に入れられる食材・餌だからと今では思っている。それだからタシギは冬季の採食時間はかなり長いのが普通です。旅の途中で゜オオジやチュウジは太いミミズを数本食べると休憩、そして採食を繰り返し、餌をエネルギーに変換して脂肪で備蓄する。それが渡りの燃料になる。2022.12.19日追記。ドジョウを捕食したタシギはなかなか飲み込めないでいた。側に居たクサシギが近付いて横取りしてあっという間に飲み込んでしまった。ここでタシギは何事も無かったようにイトミミズを採食し続ける。売られた喧嘩も絶対に買わない、平和主義者です。同様に幼鳥と一緒に居た時、同様に幼鳥に横取りされてしまったが、何事も無かったように仲良くしていた。本当に平和主義者なんです。タシギが自分より小さな鳥に威嚇するところを観たことありますか⁇我関せずの孤独主義でしょうか。より大きな鳥に威嚇されて逃げることはあっても、他者を威嚇、怒ったりすることは無いそんな人間になりたいとタシギを見習います。

 

あぜ道の上で大きな・太いミミズを捕食したハリオシギ。ハリオシギやチュウジシギ、オオジシギは畔やその斜面の草地で太いミミズを捕食することが多い、捕食から飲み込むまでは極めて速いです。

 


休耕田の水のある泥地でイトミミズ・アカムシを捕食して引き出しているところです。タシギ。ゆっくりと引き抜き抜けたらあっという間に飲み込む。

 畦の上でミミズを捕食したハリオシギ。ジシギは嘴を土に差し込んで直接銜えて引きずりだす。嘴を差し込むとミミズが自ら地上に這い出してそれを銜え採るなどをよく観察します。子供の頃釣りに使用するのに太いミミズを竹棒を差し込みミミズを追い出して採る方法を思い出します。天敵のモグラと思い這い出すのでしょうか。場所は畑の側の空き地で草を溜めている場所など。そこには太いミミズが沢山居る。銜えて頭の方から飲み込むのが普通です。

 

右手の斜面でミミズを捕食して水中で洗い飲み込むチュウジシギでした。このような泥を洗うところは何度も観察されるところです。
捕食する場所は斜面です。水の中には太いミミズは生息できない。

 


渓流の浅瀬でトビゲラやヒルのような水棲昆虫の幼虫など捕食していました。

 

青虫を捕食したハリオシギです。青虫はカラス、セイタカシギなどの鳥たちが餌にしていました。当然サギやチユウサギなども餌にしていると思われます。青虫はガの幼虫です。田芋の葉を食害する、幼虫からサナギに変態するときに畑から出てくる。その時に鳥たちの餌になることが多いようです。

 


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2009,03上旬沖縄本島、部分白化のタシギが何かの幼虫を捕食しました。
幼虫は甲虫・コガネムシなどの幼虫です。このような幼虫を捕食した時は頭を何度も銜えなおして弱らせてから飲み込むのが普通です。何故なら幼虫には大あごと言われる大きなハサミがあるからそのまま飲み込むと危ない、と本能的に知っている観たいです。2022.06.05追記

 チュウジシギハリオシギ・2011,12,15訂正が幼虫を捕食しました。2009,03上旬沖縄本島



甲虫の幼虫は大あごと言われる牙みたいなハサミを持っている。それは武器になるから飲み込む前には必ず銜えなおして弱らせてから或いは死んでから飲み込むのはジシギ共通の行動です。2022.12.19日追記。

 ハリオシギが太いミミズを捕食しました。2009,03上旬沖縄本島

 

タシギでも時には畦で太いミミズを捕食することがあります。その動作はハリオ・チユウジなどに比べるとドン臭い・鈍感なのです。2009,03,上旬沖縄本島
捕食も飲み込みもとても素早いとは思えない遅さです。オオジやチュウジ、ハリオに比較して。2022.12.19日



 タシギがトンボの幼虫・ヤゴ風・間違いかも・を捕食しました。2009,03,上旬沖縄本島

 

オオジシギが太いミミズを捕食したところです。2009,06北海道。これで全てのジシギの捕食場面を撮影することができました。生態写真は本当に根気の要る作業なのです。

 


ジシギの大好物ミミズです。梅雨時の雨の日は舗道にミミズが這い出している。これは伸びたところ。乾いたら日干しになる。ジシギたちは死んだミミズを拾って食べることは無い・見たことない・観察したことが無いです。殆どが生餌を食べている。与那国島で舗道で乾いたミミズを採食するシロハラクイナを観察したことがある。鳥種によって食べるものは異なる。ダイサギが死んだドジョウを銜えたがドジョウは全く暴れることが無くダイサギは吐き出した。本能的に生餌しか食べないのだろうか?2020.6.22(月)昨日は部分日食、東京は雨で不可、石垣島では90%が隠れた。次回は15年後の楽しみ。

雨が上がり道路が乾いてしまうとミミズの干物。ジシギは生餌しか食べるのを観たことが無いです。干物はカラス、ムクドリなどが処分するのだろうか⁇2020.07.02

 牛舎の堆肥場所にはミミズ・ハエの幼虫・ウジムシなどを捕食するシギチが沢山集まることはく知られています。ジシギたちはそこの場所で見つけられる餌なら何でも食べてしまうように感じられます。ハリオシギが蛾の幼虫の青虫を捕食したりするのは驚きでした。いろいろな水棲生物や幼虫を餌にしてたんぱく質・エネルギーを補給しているようです。とにかく彼らはセンサーに感じた生物なら何でも食べてしまうように思います。小さいものはイトミミズ大きなものは蛾の青虫など貴重な蛋白質・エネルギー源です。2009,05,23春ジシギ追加。清州幸保著野鳥事典では植物の種子を食べると記載されている。2022.06.05追記。 renewal

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 Golden SnipeGallinago Aurum キンジシギ 黄金地鴫

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