取材地栃木県2008,06北海道2008,06-07沖縄県2007,09-102008,09-102009,06北海道その他 大地鴫 Gallinago hardwickii Latham's Snipe |
Golden Snipe Gallinago Aurum キンジシギ 黄金地鴫 |
識別ポイント
1、翼下面は暗い・黒っぽく見える。 |
1、翼下面は暗い・黒っぽく見える。繁殖地でディスプレイフライトをするオオジシギ
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2,オオジシギ幼鳥・幼羽は識別力量不足により絶対的識別ポイントに欠けていると思い削除しました。その間に過去画像の詳細な確認をしています。今年の秋、8-9月に関東でのオオジシギ、成鳥・夏羽から冬羽へ換羽中の個体と幼鳥、幼羽から第一回目冬羽への換羽中の個体を確認しました。夏の繁殖期のオオジシギと渡りの途中の個体は別種と思えるほどの変身ぶりです。画像ではこれまで何度も閲覧していますが、やはり自身の目で観て撮ることができて、更に目から鱗の大進歩発展を遂げたのです。これらのことを踏まえて過去画像を精査した結果は本州の渡りのオオジシギと思われる個体を見つけました。絶対的識別点などはより一層、精査の上公開予定です。2012,10,02幼鳥・幼羽画像の削除と追記。尚、オオジシギの外側尾羽をチュウジシギと誤認していた可能性も大です。外側尾羽の実物画像で解明したいと思っています。 |
3、次列風切後縁の白帯は極めて細く目立たない。成鳥・繁殖羽 |
4.ディスプレイフライト中の尾羽 、成鳥・繁殖羽♂ 、外側尾羽は四枚しか見えませんが重なっていると思われます。1516追加訂正。全数16枚の個体。
外側尾羽五対の総数16枚
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5、目先線・過眼線は細い。個体差が多い。成鳥・繁殖羽の後期
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繁殖期・夏羽・繁殖羽は、繁殖期の初期4月5月頃には羽衣も整っていて擦り切れ、脱落は少なくもっとフレッシュな羽衣をしている。掲載している個体は六月頃の繁殖期の後期で退色、摩耗、脱落があり相当傷んでいるのが普通です。このことを理解して見てください。20120906追記。成鳥・繁殖羽の後期
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6、眉班は目先で極めて広く後方では細くても明瞭である。頭側線は褐色でバフ色の班が入るが個体差がある。
成鳥・繁殖羽の後期 |
成鳥・繁殖羽の後期 、湿原の牧場の柵に止まり囀るオオジシギ
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8,道東の原生花園・早朝の深い朝靄の中で囀るオオジシギ白夜のような濃霧では活性度が高くなる。成鳥・繁殖期 |
高層湿原・満開のワタスゲの中で囀るオオジシギ繁殖期
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9、渡り季節の棲息環境、餌場は畦の上や側面で嘴を土中に差し込み太いミミズを捕ることが多い。 水田など湿った所などでもタシギのような餌捕り行動が見られ水浴の前後は水中で休息することがある。ハリオシギやチユウジシギに比べて草地に潜むことが多いように感じる。 繁殖季は本州では高層湿原・北海道では平地の湿原・草原に生息している。 |
ディスプレイフライト・囀りながら急降下するオオジシギ 10,、尾羽は通常16か18枚(14-19枚)で外側尾羽は段階的に少し狭くなり白に黒帯が入る。 |
11,,はみ出している外側尾羽を拡大しました。模様に注目 、成鳥・繁殖羽の後期
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外側尾羽は五対か六対が普通。
成鳥・繁殖期の夏羽・外側尾羽の白黒パターン、正確には外弁の白部分が
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12,,秋の渡りのオオジシギ、繁殖羽から冬羽に換羽している成鳥です。2012,08,上旬,茨城県雨覆の旧羽が残り夏羽の後期の痕跡が見られる。2012,10,02追記
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上の個体と同じ。7月には肩羽の換羽が始まり繁殖地から移動・渡りが始まる。オオジシギプロジェクトでは繁殖地から移動を開始した個体のGPSを着けて追跡調査をしている。ほぼ一週間のノンストップフライトでニュウギニア、オーストラリアまで到達する。 オーストラリアから日本への移動も同様である。旅立つ前のエネルギーは脂肪として蓄積する。
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13,,第一回目冬羽へ換羽中の幼鳥、肩羽の一部に幼羽が残る、雨覆他は新鮮な幼羽(淡いバフ色) |
秋の渡り、幼鳥・幼羽から肩羽など冬羽にほぼ換羽完了。その他は幼羽が見られる。2012,09,上旬、茨城県。以下同一個体。 成鳥の渡りは7月上旬に始まる、幼鳥は少し遅れて渡り始める、8月中には渡りはほぼ終了する。この時期を逃さない事が大切です。
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下の画像の尾羽の拡大
外側尾羽の淡色部が目立つ。幼鳥では顕著の傾向を示す。 |
幼羽から第一回冬羽へ換羽進行中
前出の成鳥夏羽から冬羽へ換羽中の成鳥の個体の雨覆いの羽縁などが上の幼鳥・幼羽と比較して見ると良く分かります。以上同一個体。2012,09,上旬、茨城県。
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14,,原生花園で囀るオオジシギ成鳥・繁殖羽
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15,,ディスプレイフライト、外側尾羽5対で10枚中央・中間尾羽6枚。合計16枚。 初列や尾羽の脱落が観られる個体も居る。 |
16,,繁殖地のオオジシギ、成鳥・繁殖羽後期
ディスプレイの合間に草地で採餌する。ちょっと休憩、羽繕いで尾羽を手入れする。
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マイフイールド内の撮影、夏羽・繁殖羽の初期 2006,04,30埼玉県、オオジシギ夏羽・繁殖羽の初期の羽衣で整っている。タシギの撮影中に行動に違和感のあるジシギを見つけた。当時はハリオシギと思っていた。勘違いでした。データにはオオジシギと記載されていた。この個体は夏羽・初期の羽衣と思われる。2012,09,11追加訂正。この画像からは尾羽が見えない、しかし下の画像からそれがよく分かります。下半身は極めて長いです。綺麗な個体です。 |
肩羽、雨覆など全てが整っていて退色、擦れ、脱落は極めて少ない。四月の田んぼを丁寧に観察すればもっと見つかると思います。 2022.04下旬にオオジシギ6羽の群れに出会えた、感動した。埼玉県南部江戸川流域水田にて。 |
繁殖期には原生花園で囀るオオジシギが大好きです。識別はミスジャッジすることも無くあの独特なズビャクズビャク・ジッジッジッと鳴きながら旋回飛行して高度を上げてそして翼を畳みながら尾羽を広げてザザザザザーーーーッという音と囀りが重なり雷様のような音を発します。レンズを向けると意外に速く通り過ぎて行きます。秋の渡はジシギの中では一番早く関東では七月になると観られる。八月に最盛期を迎えます。暑い最中にジシギ観察は熱中症を伴う危険が付きまといます。それでも一部のジシギフアンは待ちかねていたようにあちこちからジシ ギ便りを掲載してきます。昨年と今年はより暑い沖縄に遠征してハリオシギ・チュウジシギに夢中になりました。オオジシギは沖縄でも八月中には渡りが終盤を迎えます。九月の第一週にはあの独特の声でゲッと一声鳴いて飛び出す個体を何度も観察しました。なかなか近くでの観察がてきないので少ない資料を公開しました。九月初めにはハリオシギ・チュウジシギが渡って来ています。オオジシギ単独で見た方が識別しやすいのか或いはチュウジシギなど極めて似ている個体と同時に観察した方が良いのかは分かりません。少なくとも2シーズンでの経験から九月の上旬でオオジシギの声は聞かれなくなります。ジシギは色彩もサイズもプロプーションもバリエーションが多彩であるということが分かりタシギでさえも決定的な識別点を確実に押さえないと本当に迷いが生じるのです。写真図鑑ではそれぞれの識別ポイントが分かりやすいものを選びました。ジシギは色々な個体差があるということを別の機会に公開したいと思っています。2008,11,30 |
夏羽・繁殖羽は初期(前期)、後期など区別すると理解し易いと思います。同様に冬羽への移行も段階的に進むので初心者には分かり難いのです。今後はこれらを勉強しながら適宜追加して行きます。 |
by HappyChappy2012,09,05追加訂正2012,09,10夏羽初期 |
renewal 2022.05.22 |
Golden Snipe Gallinago Aurum キンジシギ 黄金地鴫 |