オオジシギ

幼鳥・成鳥図鑑

(C)Copyright BIRDOPIA Gallinavi 2004-2012 All Rights Reserved

幼鳥・幼羽、成鳥・夏・繁殖羽をまとめました。

by HappyChappy

訂正とお詫び

オオジシギ幼鳥・幼羽の識別の絶対的識別ポイントに欠けていると思われるので全ての画像は削除しました。
今季2012,08-09月に関東地区でオオジシギ、成鳥と幼鳥を観察しました。これらは既にオオジシギの識別の項目に掲載しています。そちらを参照ください。
2012,10,02画像の削除by HappyChappy2014,05,26沖縄で撮影した夏羽のオオジシギを追加しました。HappyChappy

 

2012,10,22
夏羽・繁殖羽というと羽衣はとても美しく輝いている。というイメージではありませんか?俺自身はそんなイメージでした。過去形です。そして何年か観察しているといろいろなことが分かってきました。夏羽・繁殖羽と言っても、厳密には初期(前期)、中期、後期末期)などと期間を細分化すると分かり易くなる。オオジシギはオーストラリアから渡来します。越冬地で既に夏羽・繁殖羽に換羽完了、あるいは進行中かも知れません。繁殖期は四月下旬から八月となっています。ですから、夏羽・繁殖羽は四月下旬には完了している。と考えるのが普通です。そして五月は初期、羽衣が整っている時期です。六月に入るとディスプレイフライトなどにより羽衣は相当退色、摩耗、脱落が見られる。七月では早い個体は夏羽から冬羽・非繁殖羽へと背・肩羽から換羽が始まります。そして秋の渡りが始まるのです。夏羽・繁殖羽の後期の退色、擦れたままの羽衣の一部、雨覆などを残しながら換羽は冬羽へと進行して行くのです。

成鳥・繁殖羽の後期、顔と雨覆いが普通には最も淡色という解説がされています。この個体も同様です。
縄張りを宣言しているから♂と思われる。

201106北海道サロベツ原野

 成鳥・繁殖羽の後期
(C)Copyright Birdopia Gallinavi 2004-2012 All Rights Reserved.
 2012,08-09関東地区・利根川流域で秋の渡りを観察しました。オオジシギの成鳥・冬羽に換羽中の個体、幼鳥・幼羽から第一回目冬羽へ換羽中の個体を観察しました。以下に掲載します。

幼鳥以下の幼鳥は全て同一個体。

九月上旬、幼鳥・幼羽から第一回目冬羽へ換羽中の個体。背、肩羽は既に冬羽に換羽しています。雨覆、三列風切他に幼羽の特徴である羽縁が細く淡いバフ色で残っています。

幼鳥

三列風切と 雨覆の羽縁は幼羽の特徴、白く細いです。

幼鳥

 肩羽はほぼ冬羽に換羽している。一部未完。不連続性から明らか。

幼鳥

雨覆、三列風切に幼羽が残る。

 幼鳥

幼鳥では風切の換羽は通常行われないのが普通である。

 幼鳥

 幼鳥


水田の畔の側面を歩きながら地面を突いていた。畔の上には上がるが殆ど突くことは無く、警戒の時だけ上がり周囲を見回していた。

2012,08上旬、利根川流域の田んぼ。成鳥・冬羽にほぼ換羽完了の個体。

成鳥・冬羽


繁殖地では7月になると早い個体は換羽を始める。2012,07サロベツ原生花園で観察している。渡りは早い個体で7月上旬から始まり、七月中・下旬には一回目のピークを迎える。八月に入ると幼鳥も渡りを始める。第二回目のピークはあっという間に過ぎ去って行く。

成鳥・冬羽 


成鳥・冬羽



 2006,04,30埼玉県、夏羽・繁殖羽の初期の個体で最も羽衣は整っている。

夏羽・繁殖羽の初期

以下は同一個体。夏羽・繁殖羽の初期

繁殖地に渡来直後の個体は羽衣も整い、退色、摩耗、脱落は少ないと思われる。
オーストラリアから一週間も飛び続けて到着したオオジシギはこんなに綺麗な羽毛
をしているとは信じられません。繁殖期に入りディスプレイフライトを昼夜続けていると、
いつの間にか羽毛は摩耗、退色、脱落が始まる。


 オオジシギの完全な幼羽での渡りは極めて少なく稀に公開されている。繁殖地の北海道では7-8月に完全幼羽が観られるかが気になっている。夏羽・繁殖羽の前期・初期の個体は四月中に移動中の個体に会えればそんなに難しいことでは無い。最も繁殖地で五月上旬なら夏羽・繁殖羽の前期・初期の綺麗な個体が観察される筈である。と思っている。アオシギを除いて、タシギ、ハリオ、チユウジ、オオジシギの幼羽、成鳥を観察し撮影している。完全な幼羽はそんなに簡単には観られないから神秘さえ感じさせる。運が良ければ会う事は可能だから、努力あるのみ。2012,10,22by Happy Chappy


沖縄県、2014,04,25AM、撮影、オオジシギ夏羽の初期道東で観るオオジシギと瓜二つの個体に似ています。


芋田の畔で採餌、休憩する行動を四時間にわたり観察することができました。第一印象は何だか違和感を感じた、かなり遠いのでプロミナーで慎重に観察を続けた。すると違和感は確信になり初めのドキドキはいつの間にか平常心になっていた。この個体は極めて警戒心が強くてなかなか畔に上がろうとしなかったのです。そしてついに四時間の長い長い観察はオオジシギの警戒心を解きつかの間の畔上での休憩となったのでした。しかし、長続きはせずに、農作業のおじささんが芋田に入った、ゲッと一声、草地に飛びこんだのです。の後は見つかる事はありませんでした。今頃、道東の何処かで繁殖期を迎えていると思います。これで繁殖期の道東、秋の渡り、春の渡りの夏羽、幼鳥・第一回目冬羽など国内で観察できるいろいろな個体を観察することができました。この個体を通してオオジシギのプロポーションが何となく見えて来たような気がしています。2014,04,20にも観察していたジシギは上と同様に違和感を感じていた。そして詳細に検討の後、雨覆いなど淡色では無くチュウジシギと結論を下した。そして25日の個体から色・色彩に拘らずプロポーションを比較検討すると、それは間違い無くオオジシギそのものでした。

 沖縄県、2014,04,20AM観察・撮影

何度も書いたように初めの違和感でオオジシギ、そして詳細な検証をすると彩、雨覆いなどからやはりチュウジシギと一度は見送る。しかし、上の2014,04,25日の個体から色彩には拘らずプロポーションが微かに見えてきた。そしてやはり初めの印象通りにオオジシギであった。この個体も上の個体以上に近いこともあり極めて警戒心が強くて採餌の途中では草陰からこちらの様子を窺うなど手に取るように分かった。そして草陰から出る事は無かった。の後遠くから何度か観察しているが遠すぎて画像も不鮮明なので同一個体かどうかは不明である。

 上の画像よりもちょっとだけ平常心のほぼ真横からの一枚です。

観察時間が短く尾羽が見えるような行動は観察できなかった。しかし、このように夏羽でも濃い個体が居ると改めて考えさせられました。尾羽が無くとも俺が明確に分かるのでベテランジシギマニアならより一目で分かると思います。

 

(C)Birdopia Gallinavi 2014
追加2014,05,25
by Happy Chappy

2022.06.03renewal

Golden Snipe Gallinago Aurum キンジシギ黄金地鴫

inserted by FC2 system